【新製品】
理経がNomadix社のゲートウェイ製品「HSG-25」販売
自宅や会社のPC、IP設定そのままで
ホットスポットでも接続可能に
■URL
http://www.rikei.co.jp/
理経は29日、米Nomadix社のゲートウェイ製品「HSG-25」の販売を開始した。ホットスポットに導入することで、ユーザーがいちいちPCのIP設定を変更することなく、インターネットに接続できるプラグ&プレイ環境を提供する。
ADSL回線をバックボーンとしているホットスポットであれば、ADSLモデムと無線アクセスポイントの間にHSG-25を接続するかたちになる。これにより、例えばDHCPクライアントとして設定されているPCが接続してきた場合はDHCPでIPアドレスを付与し、固定IPアドレスが設定されているPCに対してはDAT(Dynamic Address Translation)で対応。いずれもPCのTCP/IP設定はそのままで接続できる仕組みだ。接続後は、スポットのスポンサーのウェブサイトなど任意のページを接続後の初期画面として強制表示するよう設定できるほか、特定のページに閲覧を限定することも可能だ。さらにIDとパスワードにより、インターネットへのアクセスが制限/許可できる。
理経では従来、同様の機能を持つ製品として「USG-1000」を販売しており、国内120以上のホテルへの導入実績があるという。新製品はこれをホットスポット向けに改良したもので、価格は36万5,000円。課金機能など一部の機能が省かれているものの、大幅な小型化を実現した。
なお、両製品はIEEE 802.1x認証に対応するほか、RADIUSクライアント機能も統合しており、ホットスポット事業者間のローミングに対応できる点も特徴だ。東京都が8月より実施している「公共施設における無線LANインターネット接続サービス実験」に参加する理経が自ら導入しているほか、NTT-MEの「ネオモバイル」や相模鉄道の「相鉄ワイヤレスインターネット」などの試験サービスで採用実績があるという。
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ホテル向けの既存製品「USG-1000」が19インチラック2Uサイズだったのに対し、新製品の「HSG-25」はハーフラック1Uサイズ(左)。ホットスポットでも無理なく設置可能な大きさになった。CPUの進化により、逆にスループットは向上しているという。接続中のPCを管理者画面で確認した様子(右)。3列目のPCように、でたらめな固定IPアドレスが設定されたままの状態できちんと接続される |
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(2002/10/29)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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