【調査】
ネットワーク停止の3分の1は人的ミス~米Yankeeが調査
■URL
http://www.goldwiretech.com/pr_survey_10282002.cfm (調査リリース)
http://www.yankeegroup.com/
企業のネットワークが停止する原因の3分の1は人的ミスである…米国の調査会社Yankee Groupが行なった調査で、こうした傾向が明らかになった。
同社は今年8月に、ネットワーク停止事故の主要な原因を追求するため、50以上のネットワーク機器を持つ229の企業および政府のネットワーク管理者への調査を行なった。これによると、ネットワーク停止の第1の原因(35%)は通信キャリアやISPによるものだが、第2の原因(31%)は、ルーターやスイッチ類、ファイヤウォールなどのネットワーク機器のコンフィギュレーション管理欠如、つまりは人的ミスによるものという。他には電源障害(14%)、ハードウェア障害(12%)、特定できない要因(8%)となった。また調査対象のうち約半数の企業がネットワーク機器の未許可による設定変更の経験があり、8割以上の担当者がネットワーク停止とオペレーション変更の関連を見出すことができなかったほか、70%が共通のネットワーク機器パスワードを用いていたという。
同社副社長のZeus Kerravala氏は、「フォーチュン1000社や政府のネットワーク管理者は、最もコントロールしやすいはずの人的ミスに気をつけるだけで、ネットワーク停止事故を大幅に減らすことができる。少なくとも30%のネットワーク停止事故は人的ミスの防止から防げるはずだ」と指摘。また「1時間のネットワーク停止は、産業により9万ドルから450万ドルの損失を招く。ネットワークコンフィギュレーション管理ツールはこうした問題を防ぐ鍵となる」と述べている。
(2002/10/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
|