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~550万タイトル以上の書籍などを、第三者間で売買できるAmazon.co.jp、中古書籍やCDなどを売買できるオンラインマーケットを開設■URL アマゾンジャパン株式会社は6日、Amazon.co.jp上で新品や中古商品などをユーザー間で売買できるプラットフォーム「Amazon マーケットプレイス(以下、マーケットプレイス)」の提供を開始した。これと同時に、中古品を取り扱う「ユーズドストア」も開設された。マーケットプレイスは、米Amazon.comで2000年11月に開始して以来、順調に売り上げを伸ばしており、2002年第3四半期におけるマーケットプレイスの売上高は北米の販売ユニット総数の23%に達するほどだという。また、2002年3月には英国やドイツでも同様のサービスを開始している。 マーケットプレイスは、書籍やCD、DVD、ゲームなどの新品や中古品をAmazon.co.jpが提供するプラットフォームを利用して、ユーザー同士が売買できるオンラインマーケットだ。ただし、Amazonのデータベースを利用することから、現在Amazonが取り扱っていない食品などの出品はできない。このオンラインマーケットの提供により、少数の商品を売買したい個人ユーザー以外にも、中小の販売店や今まで大きな販売経路を持たなかったインディーズバンドなどが自分のCDを出品するなどの使い方も可能になる。
マーケットプレイスでは、既にAmazonが提供している新品と、ユーザーが出品した中古品が同時に表示されるので、1つの商品に対しても購入ユーザーのニーズに合わせて複数の選択肢が提示されることとなる。例えば、音楽のコーナーの検索で「ビートルズ」などと入力した場合、「THE BEATLES 1」は新品の値段が2,667円、中古の場合の値段が820円(11月6日20:30現在)と、新品料金と中古料金の両方が表示される。また、検索でない場合でも、「タイトル」や「希望購入価格」などを入力した上で予約注文することが可能だ。 実際に商品の売買を行なうには、決済方法がAmazon専用の決済システム「Amazonペイメント」に限られているため、出品者も購入者も同システムへの登録が必要だ。出品は無料だが、取引が成立すると1アイテム毎に100円の成約料と、販売価格の15%の手数料を支払う必要がある。ただし、多くの商品を出品したい個人や中小企業や商店向けに「プロマーチャント」登録制度がある。この制度は、月額1万円の会費を支払うことによって成約料が免除されるというもの。また、ExcelやAccessなどのデータから一括で出品が可能になる専用のツールがAmazon側から提供されるので、手間を省くことも可能だ。また、詐欺事件などのトラブルに対応するために、日常的にパトロールを行なう人員の導入や、最大30万円までの保障制度などを導入している。 アマゾンジャパンのJasper Cheung社長は、「このマーケットプレイスは、米国などで2年間の実績を積んで日本に導入されたので、既に多くのノウハウを我々は持っている。従って、さまざまな障害に対しても対応できるはずだ。現在Amazon.co.jpは、世界のAmazonの中でも最も成長率の高い地域と言える。このことから、早い時期にAmazon.comでの売上高23%に近い数字を達成できると考えている」と抱負を語った。 ◎関連記事 (2002/11/6) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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