【トラブル】
~28万通のメールが返信、iTSCOM 246ユーザー1万人が影響を受ける
「246.ne.jp」ドメインのメールが大量のスパムメール返信により遅延
■URL
http://home.246.ne.jp/news/2002110501.html
イッツ・コミュニケーションズ株式会社は、同社の運営するISP「iTSCOM.net」のメールサーバーで、5日の午前9時頃よりドメイン「246.ne.jp」のメール送受信に遅延が発生していると発表した。7日の15時現在、同社では復旧に向けて対応中だ。
今回の事件で影響を受けているのは、「iTSCOM.net」の個人向けサービス「iTSCOM 246」を利用しているユーザー2万3,000人のうち、サブドメインの無い「246.ne.jp」のメールアドレスを利用しているユーザー1万人。
原因は、ポーランドやルーマニアなど複数の外国から、送信元アドレスを「246.ne.jp」と詐称したメールが送信され、そのメールの送信先アドレス不明なものがiTSCOMのメールサーバーへ返信されてきているため。返信されてきているメールの数は、7日14時現在で28万通となっており、このメールの処理に対応するために、正常なユーザーのメールの送受信に遅延が発生しているというもの。送られてきているメールの内容は、英文でイベントのお知らせやニュースなど、100種類以上も異なる内容となっているという。
イッツ・コミュニケーションズでは、通常2台のメールサーバーで稼動しているが、この大量メールの削除作業や根本的対策を行なうために、4台に増台して対応している。同社の担当者によると、「今まで、このような問題は発生しなかった。現在、メールサーバーにパッチをあてて、復旧に向けて検証している段階だ。送信されてくるメールの送信元が複数のIPアドレスや国から送られくるなど、非常に手の込んだ作業を行なっているため、対応に苦慮している。当社では、できる限り早い段階での復旧を目指して作業を行なっている」とのこと。
(2002/11/7)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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