【業界動向】
NTT-PC、ネットワンなどが参加して
謎のIPネットワーク技術の新会社
■URL
http://www.procket.com/
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「ハイパフォーマンスでハイアベイラブルでハイスピードな新しいカテゴリー」の製品を提供すると述べるRandall J. Kruep社長兼CEO |
米Procket Networksは12日、NTTPCコミュニケーションズ(NTT-PC)、ネットワンシステムズ、東京エレクトロンとともに合弁会社「プロケット・ネットワークス・ジャパン株式会社」を設立したと発表した。各社のネットワークインテグレーション事業で、米Procketの開発した次世代IPネットワークシステム製品を導入するほか、日本市場からのニーズを新製品開発にもフィードバックしていく。
米Procketは1999年、CiscoやJuniper Networksのルーティング技術開発にも貢献したというTony Li博士らによって設立。フォールトトレラントIPソフトウェアやシングルチップOC-768ネットワークプロセッサーなどの開発実績がある。同社の次世代ネットワーク技術に対する期待は高いらしく、最近のIT企業としてはめずらしく、今年3月には大手ベンチャーキャピタルから2億7,200万ドルの投資も受けているという。
しかし、12日に東京都内で開催された記者発表会では、ワールドワイドにおける製品発表がまだ行なわれていないということで、同社の提供する製品や技術がいったいどういうモノなのか明らかにされなかった。ルーティング技術を核としているのは間違いないようだが、「これまでのルーティング技術の企業がやってきた伝統的なカテゴリーではない」(米ProcketのRandall J. Kruep社長兼CEO)、「テラビットルータのような“上”を狙ってはいるが、ルータという言葉ではくくれない」(プロケット・ネットワークス・ジャパンの中岡直代表取締役)という……。
米Procketによる謎の次世代IPネットワークシステムは、今週中にもフィールドトライアル用製品の出荷が開始され、日本にも「相当数」の製品が投入されるとしている。
(2002/11/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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