【サービス】
オン・ザ・エッヂが課金可能な音声コミュニケーションシステム開発電話で他人の悩みを聞くことでお金が稼げる
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現在はパソコンを利用してWebサイト上から相談分野や回答者を指定すると、サーバー側が回答者/相談者の双方に電話をかけてくる仕組み。iモードなどの携帯電話からアクセスできるインターフェイスも開発を検討する |
オン・ザ・エッヂは18日、登録ユーザー同士が匿名のままで通話できるコミュニケーションサービス「Telmi」の提供を開始した。まずは電話相談の場としてスタートする方針で、ウェブサイト上に「コンピュータ、インターネット」「お金、法律」など6分野のディレクトリを開設した。回答者として登録・参加することで、他人の悩みを聞いてポイントを獲得できる。
音声通話に課金できるシステムとしてはダイヤルQ2があるが、個人で導入するには敷居が高すぎるという。Telmiでは、専門的な知識を持つ一般の個人ユーザーが、手軽に有料の電話相談室を開設できるようにした。回答料は1分間80~1,000ポイント(80~1,000円に相当)の範囲で回答者が自由に設定することが可能。この額からシステム使用料(99ポイントまでの場合が一律30ポイント、100ポイント以上は30%)と通信料(固定電話で受ける場合が10ポイント、携帯電話が50ポイント)を引いた残りのポイントが回答者に現金で払い戻される仕組みだ。
Telmiの開始にあたってオン・ザ・エッヂでは、パソコン関連のサポートサービスを展開する横河キューアンドエーと提携。同分野に60名の公式回答者を用意したほか、他の分野についても企業単位での公式回答者を募集する。ただし、やはりメインとして想定しているのは一般ユーザーからの回答者登録。実際に利用した相談者からの評価制度も導入しており、ゆくゆくは評価の高い一般回答者を公式回答者として認定していく考えだ。回答者は、相談に応じることができる曜日や時間帯が指定できるほか、メールによる応答も可能。通話もTelmiのサーバーが仲介するため、互いに電話番号やメールアドレスをふせたままで利用できる。主婦や会社員の副業としての参加を期待しているという。
Telmiに使われている音声コミュニケーションシステムは、音声で提供できるあらゆるコンテンツに対応できる。オン・ザ・エッヂでは電話相談の場としての活用のほか、「ただ誰かと話したい」といった出会い系やアダルトコンテンツ、芸能人との通話サービスなどにも応用可能だとしている。また、大手企業のサポートセンターへのOEMも行なう。基本システムは8,000万円からとなっている。
なお、Telmiの登録回答者に相談するには、電話番号などのユーザー登録と、クレジットカードであらかじめポイントを購入しておく必要がある。相談料は、回答者の設定した回答料に通話料(固定電話で利用する場合が10ポイント、携帯電話が50ポイント)を加算した額となる。
(2002/11/18)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]