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【イベントレポート】

~家庭内セキュリティー製品なども展示

「ネット家電ショー2002」が開幕、Bフレッツ導入事例などが紹介

■URL
http://www.jma.or.jp/IAS/

 19日、社団法人日本能率協会が主催するイベント「ネット家電ショー2002」が東京ビックサイトで開幕した。会期は22日までの4日間となっており、入場料は1,000円となっている。展示会場では「ネット家電ショー2002」の他に「ビル・マンション総合展」や「セキュリティシステム2002」が併催されている。

●Bフレッツの導入事例紹介や高画質動画を体験できる~NTT東日本ブース


 東1ホールにあるNTT東日本のブースでは、「Bフレッツの導入事例」や「Bフレッツ体験コーナー」、「実際にどのような配線等が必要なのか」などが紹介されている。

 導入事例紹介では、東京都江戸川区の「Nニュータウン」での導入事例を紹介している。この導入事例は、「マンションタイププラン2」が採用されており、マンション理事会の合意などが必要だった。そこでNTTでは、このマンションからの相談を受けて同地域営業担当者による組合へのプレゼンテーションや、住民への説明会等を実施。それらを経てBフレッツ導入へ達したという経緯が説明されている。実際にNTTでは、Bフレッツ対象地域のマンションからの要請があれば、設備や工事の必要費用見積もり以外に、組合や住民へのプレゼンテーションを行なうという。

 Bフレッツ体験コーナーでは、マイクロソフトから特別に提供されている「Windows Media Player 9」のテスト版を利用して、6Mbpsでエンコードされた画像などを見ることができる。この画像は、実際にフレッツの地域IP網「フレッツ・スクウェア」に接続されたものなので、実際のユーザー宅でも同程度の映像を楽しむことができるという。また、実際にBフレッツで利用されている「クロージャー」や「野外光キャビネット」なども、実際にどのように配線されているのかが分かるように展示されている。

 NTTでは、「今回のブースでは、光インターネットを知らないユーザーは勿論のこと、興味を持ちながらも、“導入が大変そう”や“マンションだから無理だろう”などという理由で諦めてしまっているユーザーに“如何に簡単にBフレッツを導入できるのか”を広めるための展示となっているので、実際に触れて良さを体験してもらいたい」としている。

東京都江戸川区「Nニュータウン」の導入事例の説明パネル 「Windows Media Player 9」を用いた6Mbpsの動画配信画面。クラシックコンサート風景などが鮮明に表示されていた
Bフレッツで利用する集合装置や宅内装置など 光ファイバーの設置モデル。電柱横に設置された「クロージャー」や「屋外光キャビネット」を経て屋内に入る

●「MPEG-4」で家庭の状況などを中継するライブ伝送システム~タイテックブース


 NTT東日本ブースの向いに設置されている株式会社タイテックのブースでは、MPEG-4を利用した遠隔ライブ伝送システムが展示されている。

 このシステムは、同社のブロードバンドライブ伝送システム「MTC-QM」を利用したサービスで、ライブカメラなどで撮影した画像を「MPEG-4」でエンコードして伝送することが可能な機器だ。映像の配信は「MTC-QM」でエンコードして行ない、受信側はクライアントソフトをPCにインストールすることで映像の受信などができる。TV会議などの双方向通信が必要な場合は、送受信両方に「MTC-QM」を設置する必要がある。

 このサービスでは、動画の伝送の他にテレビ会議システムや音声のみの配信、カメラを遠隔地からコントロールする機能なども搭載されており、遠隔監視などのほかに、ライブイベントや録画&VOD配信なども可能になるという。タイテックによると、「この製品には、HDが内蔵されていないが、技術的には内蔵することも可能だ。HDを内蔵してOSも入れることにより、セットトップボックス的な利用も可能になるだろう」とのこと。

モニター下に設置されているのが「MTC-QM」だ。モニターの画面は“MPEG-4”で配信されている映像 「MTC-QM」の説明

●サンプル出荷製品のセットトップボックス「L-Box」が出展~NTTコム


 NTTコムウェア株式会社のブースでは、Linuxを搭載した情報家電・端末制御装置「L-BOX」が展示されていた。

 「L-BOX」は、Linuxを搭載した小型の情報家電ターミナル機器で、背面に10/100BASE-Tを2ポート、外部インターフェイスにUSB(2ポート)などやPCカード(タイプII)×2を備えている。このPCカードスロットに、無線LANカードなどを挿入するだけで、モバイル環境に対応することが可能だという。ブースでは、Bluetoothを利用して、FOMA対応携帯電話で、室内の映像を受信するデモや、携帯電話の操作によりシャープ製のエアコンの電源のオン・オフするなどのデモが行なわれていた。

 L-BOXは、2001年10月に「CEATEC」などの展示会で参考出品されていたが、今回は製品として出品されていた。NTTコムは「L-BOXは現在、研究機関などの限られたユーザー向けにサンプル出品されている程度で、一般向けへの販売は余り行なっていないといえる。価格も15万円と一般向けには少し高価なので、対応家電を増やしていくことや、昨日を絞って低価格にするなどの対策を行なって、一般向けに提供していきたい。また、当社では、L-BOXに対応したレンタルサーバーサービスや付加サービスなどの提供も考えている」と今後の展望を語った。

「L-Box」の外観。10/100BASE-Tポートなどが見える 上に見えるシャープ製エアコンをFOMA携帯電話から操作するデモを見ることができる

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NTTコムウェア、情報家電制御装置「L-BOX」などを参考出展

(2002/11/19)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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