【調査結果】
ラテンアメリカのIT事情、ブロードバンドも徐々に普及~ITU報告
■URL
http://www.itu.int/itunews/issue/2002/08/latinamer.html
ラテンアメリカ地域の通信(REGULATEL)サミットがドミニカ共和国のプンタカナで開催され、国際電気通信連合(ITU)の内海善雄事務総長が、この地域の通信環境の現況に関する分析を報告した。それによると米地域の状況は、前回の2000年の調査時に比べて、市場規模はほとんど変動していないものの、ADSLなどの普及により性質は大きく変化しているという。
調査によると、ラテンアメリカ・カリブ海地域における携帯電話ユーザーは1億4,000万人となり、固定回線ユーザーは1億人、インターネットユーザーは5,000万人となった。特に今回の調査で注目されるのは、固定回線と携帯回線の比率の逆転。2000年の初頭には、携帯回線ユーザーは、固定回線のユーザーの半分であったが、現在では逆転している。特に、パラグアイやベネズエラでは固定回線のユーザーの倍以上携帯回線のユーザーがいるという。
インターネットユーザーも、着実な伸びを見せ、今や20人に一人はネットユーザーとなったという。ADSL、CATVや無線LANなどのブロードバンドも徐々に普及を見せ始めているという。ただし、先進国とは異なり、まだ本格普及には至っていないようだ。
(2002/11/20)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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