【新製品】
図研ネットウェイブ、米Fortinet社のセキュリティー製品を展開
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Fortinet社CEOのKen Xie氏
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Fortinet社は、VPNやファイアウォール製品で知られる米NetScreenの創設者・Ken Xie氏が2000年10月に創設した企業で、ネットワークセキュリティー関連の製品開発を行なっている。同社の「FortiGate」シリーズはオールインワンタイプのセキュリティーアプライアンスで、ウィルス対策、進入検知、危険なコンテンツからの保護、ファイアウォール、VPNといった機能を1台で提供する。セキュリティー処理に特化したコンテンツプロセッサ「FortiAsic」を内蔵した“ASICベース”(特定用途向け集積回路搭載)製品である点が特徴で、これによってネットワークスピードを損なわずに、総合的なネットワークセキュリティーを実現できるとしている。Ken Xie氏は「ネットワークにこうした機器を置く場合、何より大切なのはスピード。『FortiGate』ではスピードを損ねることなく、1台で総合的なセキュリティー対策を実現できる。またトレンドマイクロやネットワークアソシエイツなど、ソフトウェアベースの製品に比べると、100倍近いスピードで処理できる」とその利点を述べた。
図研NWでは、「FortiGate」シリーズで、SOHO向けからエンタープライズ、キャリア/ISP向けまで計7製品を展開する。なかでも今回日本市場展開を発表したキャリア向け製品「FortiGate 3000」は3Gbpsのスループット能力を実現。また従来のギガビット対応製品の価格が1,000万円を超えていたのに対し、500万円代で提供できる点が特徴という。「FortiGate」の価格はSOHO・中小企業向けの「FortiGate 50」で16万6,000円、最上位機種の「FortiGate 3000」で523万円となる。図研NWではこれら製品で初年度3億円の売上げを目標としている。またトレンドマイクロ、シマンテックなどが先行しているアンチウィルスゲートウェイ製品市場で、2年以内にマーケットリーダーになることを目指すという。
(2002/11/22)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]