【調査結果】
「バイラルマーケティング」はまだ有効
~独ユーザーの意識調査より
■URL
http://www.tnsemnid.de/presse/p-2002_11_21_2.htm
独調査会社TNS
EMNIDは、このほどネット企業に関する意識調査を実施した。それによると、成功しているとされるネット企業は「バイラルマーケティング」を駆使して特定の顧客を確実に掴んでいるこという。
バイラルマーケティングとは、あるウェブサイトにアクセスまたはそこでショッピングをしたネットユーザーが、知人友人にその商品・サービスを紹介するような仕組みを提供する手法。スパムとは異なり、信用という点ではネットユーザーの抵抗感は低い。バイラルマーケティングは、日本国内でも2000年後半あたりに一時話題になっており、その手法を取り入れるサービスも多く登場していた。
独では、14歳以上の人口のネットユーザーのうち40%以上は、何らかの「ネットコミュニティー」のメンバーとなっている。メンバーは、その4分の1が毎日または週に数回、そのコミュニティーにアクセスしており、さらに、35%は1カ月に数回はアクセスしているという。しかし、コミュニティーメンバーではない場合は、同様のコミュニティーにアクセスするのは10%に満たない。また、メンバーの66%がコミュニティーサイトにアクセスしたいと回答しているのに対して、そうでないネットユーザーは6%であった。
このようなコミュニティーメンバーは、平均して8人の知人友人家族を紹介しているという。また、過半数にあたる53%が、そのコミュニティーについて5人以上に紹介している。紹介が紹介を呼ぶマーケティング手法だが、実際に、紹介された人のうち平均5人がそのネットコミュニティーメンバーになるという。独でも今後、バイラルマーケティングがネット展開のポイントとして意識されることになりそうだ。
(2002/11/25)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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