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【特集】

意外に使える/まるで使えない?
国内でも本格スタートした
[オンラインDVDレンタル]の中身

 ブロードバンドによるビデオオンデマンドサービスが一部で商用化されている一方で、まるで時代に逆行するかのようなアナログ(?)な映像“配信”ビジネスが盛り上がりそうな気配を見せている。Webサイトでレンタル注文したDVDタイトルが、郵送されてくるという単純なこのサービス。米国ではリアル店舗のビデオレンタルを脅かすほどまでの成長を見せているというが、日本ではこの秋になって参入が相次いだ。本特集では、国内の[オンラインDVDレンタル]各社のサービスを実際に利用しながら、果たして使えるサービスなのかどうか検証してみた。

●オンラインDVDレンタルとは

 冒頭にも記したように、オンラインDVDレンタルの仕組みは単純だ。しかし、普通のレンタルにはない面白い仕掛けがあり、このサービスを特徴づけている。利用手順をまとめると、以下のようになるだろう。元祖と言える米NetFlixのWebサイトもぜひ参照されたい。

Web上で入会手続きから、レンタルするDVDタイトルの指定まで完結
DVDの発送/返却は郵送で行なうため、全国どこでもサービスが受けられる
月額料金は定額制で、DVDが見放題
返却期限がないので、延滞料金がかからない
ただし同時貸出枚数に制限(通常2枚)があり、返却しないと次が借りられない
見たいタイトルをWeb上で“ウィッシュリスト”として登録しておくと、上位のタイトルから順に在庫のあるものを自動的に発送してくれる
返却は、同封されてきた封筒に入れて投函するだけ。切手も不要
返却が確認されると、ウィッシュリストにしたがって次の2枚が送られてくる
以下、繰り返し

●国内4社のサービス概要

 この秋、国内で開始されたオンラインDVDレンタルサービスは、本誌で把握している限り4つある。株式会社ウェブ・デリバリー・システムの運営する「ウェブデリDVD」、バリュークリックジャパン株式会社の「DVD ZOO」、株式会社レントラックジャパンの「DISCAS」、株式会社オン・ザ・エッヂの「ぽすれん」である。

 入会金の有無や月額料金に最大2,000円の開きはあるものの、各社とも定額制を採用している。サービス提供エリアは日本全国で、加入条件は18歳以上(DVD ZOOのみ20歳以上)。クレジットカードとメールアドレスを持っていること、送付先の住所が特定できることが前提となる。クレジットカードでの支払いとなる点も同じだ。

■ウェブデリDVD
http://www.web-deli.co.jp/
サービス開始日9月18日試験サービス開始、11月8日本サービス移行
保有タイトル数3,000タイトル以上(11月8日現在)
2003年3月までに4,000タイトル以上
ジャンル洋画、邦画、海外TV、国内TV、アニメ、アダルト、その他
入会料金4,000円
利用料金ウェブデリ・ライト 月額1,980円
ウェブデリ・プレミア- 1 月額3,980円
ウェブデリ・プレミア- 6 月額3,480円(6カ月以上長期割引)
ウェブデリ・プレミア-12 年額3万8,280円(1年長期割引)
アダルトオプション 月額1,000円(12月から提供)
※ライトは返却郵送料ユーザー負担で1回120円程度を月末に請求プレミアは返却郵送料込み
同時貸出枚数ウェブデリ・ライト 1枚
ウェブデリ・プレミア 3枚
■DVD ZOO
http://www.dvdzoo.jp/
サービス開始日10月1日試験サービス開始、11月12日本サービス移行
保有タイトル数2,500タイトル以上(11月22日現在)、毎週数十〜数百タイトル追加
ジャンルアクション、アドベンチャー、SF、サスペンス、ホラー、ドラマ、コメディ、ラブロマンス、青春、ファミリー、邦画、アニメ、TVシリーズ、スポーツ、音楽、エロス、アダルト、その他
入会料金2,000円
月額料金2,980円
同時貸出枚数2枚
■DISCAS
http://www.discas.net/
サービス開始日9月4日試験サービス開始、10月1日本サービス移行
保有タイトル数約2,500タイトル(11月21日現在)、来月には3,000タイトル以上
ジャンル洋画、邦画、アニメ、スポーツ、ミュージック/HOWTO、ドキュメンタリー、アダルト
入会料金なし
月額料金2,980円(入会日から2週間は無料トライアル期間)
同時貸出枚数2枚
■ぽすれん
http://posren.com/
サービス開始日9月25日サイトオープン、11月1日サービス開始
保有タイトル数一般900タイトル、アダルト1,000タイトル(11月22日現在)、今後は新作を週1度のペース、一般作を適宜追加していく
ジャンルサスペンス、ホラー、アドベンチャー、SF、コメディ、ラブロマンス、青春、ファミリー、ドラマ、洋TVドラマ、邦TVドラマ、ウエスタン、戦争、ミュージカル、アニメ、音楽、スポーツ、アジア、エロス、アダルト
入会料金1,000円+保険料初年度1,000円(保険料は12月1日から課金)
月額料金スタンダード会員 2,980円(旧作のみレンタル可能)
スペシャル会員  3,980円(新作/旧作)
同時貸出枚数2枚

 保有しているタイトルのジャンルについては、各社のWebサイトのディレクトリの表記に従った。分類方法が異なるだけで、映画からTVドラマ、趣味、アダルトまで、各社ともカバーしている範囲自体にそれほど違いはないと思われる。

 ただし、個々のタイトルについては各社で力の入れどころが違うようだ。例えば、DVD ZOOではディズニーや松竹のメジャータイトルを扱っているのが特徴だとしており、同社の在庫タイトルのうち2割は他社では扱っていないものだという。

 一方、「一般の店舗では扱っていないようなジャンルの作品にも力を入れている」というのがウェブデリDVDだ。アイドル系や各種格闘技などもフォローしており、「さまざまな分野のマニアの方にも積極的に利用していただきたい」としている。

●1週間サイクルのレンタルも十分に可能

 定額料金で見放題というのが売りだが、果たしてどのくらいのペースでレンタルできるのか? 上記の4サービスを実際に記者が利用し、入会手続きから2回目のDVD到着までの流れをまとめてみた。

サービス名ウェブデリDVD ZOODISCASぽすれん
11月14日(木)入会手続き
リスト作成
入会手続き
リスト作成
入会手続き
リスト作成
入会手続き
リスト作成
11月15日(金)1回目発送1回目発送1回目発送
11月16日(土)1回目到着1回目到着1回目到着1回目到着
11月17日(日)
11月18日(月)1回目投函1回目投函1回目投函1回目投函
11月19日(火)1回目返却
2回目発送

1回目返却
11月20日(水)2回目到着
 
1回目返却
2回目発送
2回目発送
 
11月21日(木)2回目到着2回目到着
11月22日(金)2回目到着

 入会手続きを行ない、最初にウィッシュリストを作成したのは14日木曜日の夜9時から11時にかけてだった。それが土曜日の午前中には、4社とも1回目のDVDが記者宅に無事到着している。これを週末に鑑賞したということにして、月曜日に返却封筒に入れて投函したところ、その週の金曜日までには次のDVDが届いている。すなわち、未入会者であっても、木曜日までにウィッシュリストで借りたいタイトルを指定すれば、週末に間に合うわけだ。

 その後は月曜日返却のサイクルを繰り返せば、週末ごとに2タイトルずつ楽しむことができそうだ。1カ月に8枚強のペースとなり、仮にリアル店舗でのDVDレンタル料金を1枚400円とすれば、3,200円に相当する。レンタル料金面から判断すれば、各社の月額料金はまずまずといったところか。

DVDは写真のような封筒で届けられた。ウェブデリDVD(左)、DVD ZOO(中上)、ぽすれん(中下)、DISCAS(右)。ウェブデリDVD、DISCAS、ぽすれんでは、DVDの送付先として、会社など自宅以外の住所を指定可能だ

 なお、今回発送先として登録した記者宅は東京23区内で、もっとも郵便事情のいいエリアだったという点は留意されたい。

 例えば、ウェブデリDVDには「たとえレンタルショップのない島嶼部でも郵便が届く限りサービス提供は可能」と明記されているものの、「郵便事情によりDVDが届く日数が通常より長くかかる」。具体的には、各社ともDVDを発送してからユーザー宅に届くまでを1〜3日以内、返却するDVDを投函してから配送センターに到着するまでを1〜3日以内としている。

 配送センターの所在地は、ウェブデリDVD、DVD ZOO、ぽすれんが東京23区内、DISCASが大阪府内だ。当然ながら配送センターから遠くなるほど日数がかかる。地域によっては、毎週末に新しいタイトルを届けてもらうというペースを保つのはきついかもしれない。配達日数の目安は、「ゆうびんホームページ」で確認すればいいだろう。

●入会手続きはオンラインですぐに完了

 それでは、利用の各手順を詳しく見ていこう。

 入会手続きは、各社ともWeb上で行なえる。氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報、決済用のクレジットカード番号を入力するとともに、ユーザーIDとパスワードを設定。料金メニューが複数あるサービスについては、ここで選択する。

 Webでの登録終了後、ウェブデリDVDとDISCASでは、メールで送られてくるURLにログインした時点で正式入会となるが、これもすぐに送信されてくる。したがって、4社ともオンラインで即座に入会手続きを完了でき、そのまま借りたいタイトルの手配(ウィッシュリストの作成)に移ることができる。

 以降、ウィッシュリストやレンタル履歴、プロフィールの管理などが行なえるマイページには、登録したメールアドレス(ウェブデリDVDのみユーザーIDを使用)とパスワードでログインできるようになる。

●使い勝手に差が出たDVDタイトルの検索機能

 マイページにログインした後は、レンタルするタイトル選びだ。タイトルの紹介/解説ページを見ながら、借りたいタイトル、もしくはとりあえず気になったタイトルのレンタルボタンをクリックしていくと、これらがウィッシュリストにどんどん追加される仕組みである。優先順位は、後であらためてウィッシュリストのページにアクセスしてから変更すればよい。不要なタイトルの削除も可能だ。おおまかな流れは4社とも変わらないが、検索機能の使い勝手に差が見られた。

 検索は、キーワード入力によるものとディレクトリという2つの方法がある。キーワード検索は、DVD ZOOが充実しており、タイトル名、監督者名、出演者名はもちろんのこと、ストーリーという要素にもキーワード検索がかけられる。

 一方、ディレクトリでは4社とも、ジャンル(先述の各社サービス概要を参照)からサブジャンルへとたどって探すことができる。さらにDVD ZOOでは男優/女優別、製作年度別、製作国別の一覧を用意。DISCASも製作年度別、製作国別のディレクトリがあるが、けっこう参考になるのが「DISCASセレクション」というディレクトリである。これは、「おバカ映画コレクション」「このオヤジが渋い(渋いオジサマ俳優のダンディな魅力に酔いしれる)」といった独自の切り口で数タイトルずつピックアップして紹介しているもので、現在34テーマある。

 検索機能とは言えないが、DVD ZOOとぽすれんではランダムおすすめ機能を用意している。ボタンをクリックするだけで、レンタル履歴などユーザーの嗜好をもとにおすすめのタイトル自動的に提示してくれるというものだが、これが意外にお世話になることが多いのだ。

 リアル店舗も含めてレンタルに対応しているDVDは、ビデオに比べてまだまだ少ない。ましてや、まだ立ち上がったばかりで保有タイトルの少ないオンラインDVDレンタルでは、お目当ての映画を検索しても見つからないということも少なくないはずだ。保有していたとしても、貸出中ということもよくあることだろう。しかし、サービスは定額制で、借りても借りなくても月額料金が発生する。また、ウィッシュリストとして常時10〜20タイトル程度を登録しておかなければならないということもある。そのような時に、DISCASセレクションやランダムおすすめ機能が頼りになるのだ。

●ウィッシュリストが存在しないサービスも

 さて、次はオンラインDVDレンタルの特徴とも言えるウィッシュリストだが、ここでは使い勝手というよりも、各社の方向性の違いが現われている。

 まず、本家NetFlixのウィッシュリストの考え方に忠実なのが、DVD ZOOとDISCASだ。DVD ZOOで20タイトル以上、DISCASで10タイトル以上をウィッシュリストに登録しておくようになっており、リストの上位から在庫のあるものが自動的に発送される。

 2社ともに、シリーズ(連続)の指定ができる点も共通だ。これは、ウィッシュリストに含まれたタイトルのうち、シリーズ指定された一連のタイトルについて、発送する順番を常にリストの順位に従うようにするものだ。例えば、シリーズ指定されたタイトルでもっとも上位の第1巻が貸出中だった場合、第2巻以下は在庫の有無に関わらず順番が飛ばされ、シリーズ指定されていないタイトルが発送されるというわけである。

 これら2社に対して、ウィッシュリストの機能がやや異なるのがウェブデリDVDだ。リストにタイトルを追加する際、または追加後に、各タイトルの優先順位を「高」「中」「低」の3段階で指定するようになっている。もちろん、在庫状況に応じて「高」のタイトルから優先的に発送してくれるわけだが、絶対的な順位が把握できないので戸惑うかもしれない。

▲ウェブデリDVD ▲DVD ZOO
▲DISCAS ▲ぽすれん

 残るぽすれんだが、ここはいわゆるウィッシュリストの考え方を採用していないという点で特徴的だ。借りたいタイトルをリストアップしていくというところまでは同じだが、ぽすれんの「マイリスト」には優先順位の概念がなく、いわばブラウザーのブックマークのようなものに過ぎない。マイリストに登録された各タイトルには在庫状況のステータスが表示されるため、ユーザーはその中からレンタル可能なタイトルを2枚、手動で選んで発送してもらうのである。

 オン・ザ・エッヂによれば、「次回送られてくるタイトルを自分で選択できない」「特に人気のある作品などは、ウィッシュリストに登録したものの、実際に手元に届いたのは3カ月後だった、というような結果になりかねない」という点で、必ずしもウィッシュリスト方式がオンラインDVDレンタルに適しているわけではないと指摘する。むしろ、「リアルタイムで見たい作品を選んでレンタルできるほうが、ユーザーライクではないかと判断した」という。

 リアル店舗のレンタルと同じ感覚で利用できるぽすれんか、オンラインならではのウィッシュリスト方式を採用する3社か、好みが分かれるところだろう。

●どのタイトルが届くかは開封してからのお楽しみ?

 発送に至るレスポンスが早かったのは、DVD ZOOだ。とりあえずウィッシュリストに20枚程度登録しておこうと、タイトルを検索していた10分ほどの間に、すでに発送されるタイトルが決まっていたのは驚いた。リストアップしたタイトルのうち2枚が「レンタル中のDVD」というリストに移行しており、「発送準備中」というステータスが表示されていた。

 ただし、1位、2位のタイトルではなく、4位、5位の2枚である。1位のタイトルは在庫状況を表わすステータスが「今すぐお届け出来る」だったのだが、飛ばされてしまった模様だ。ウィッシュリスト方式でも、順位を編集することで次に送られるタイトルをユーザー側である程度は特定できるのだろうが、やはり、ぽすれんのように確実に指定することはできないようだ。

 一方、同じくウィッシュリスト方式を採用しているDISCASとウェブデリDVDだが、リストを完成させてはみたものの、Web上ではなんのレスポンスもない。さらに何か操作する必要があるのかと不安になったが、DISCASには「配送センターで発送作業が開始されると、DVD発送のお知らせがメールで届きます」という説明があった。とりあえず、2社ともログアウトして待つことにした。

発送状況がWeb上のマイページに反映されるのはDVD ZOO(左)が早いが、タイムラグこそあれ、DISCAS(右)やぽすれんでもレンタル履歴のページで確認できる。実用上は、メールでの発送完了通知があれば十分だろう。その点DISCASは、ウィッシュリストの登録タイトル数が残り少なくなった場合にも通知してくれるのが親切

 すると、まずはDISCASから発送を知らせるメールが届き、どのタイトルが発送されたか判明した。ウィッシュリストの作成から約3時間後、15日金曜日深夜の午前3時ごろのことである。前述のタイムテーブルを見るとわかると思うが、配送センターが遠い割にDISCASは、1回目の到着では他の3社に遅れをとっていない。2回目以降はさすがに郵送に日数がかかっているが、発送までの実作業レベルでのレスポンスの早さがうかがえる。

 次に発送完了のメールが届いたのはぽすれんで、同日の早朝、午前5時ごろである。送られるタイトルについては自分で指定しているためもちろん把握していたが、これでひとまず安心である。

 DVD ZOOから発送完了メールが届いたのは、同日の正午すぎ。ウィッシュリストの作成から半日後であり、Web上のレスポンスが早かった割には、実際に発送までに時間がかかっている印象を受けた。

 なお、ウェブデリDVDについては結局、DVDが記者宅に届いてはじめてどのタイトルが送られたか判明した。また、上記のタイムテーブルには、ウェブデリDVDのところだけ「発送」や「返却」の項目がないが、これは、Web上やメールでそのあたりの進行状況を知らせてくれる機能がないためである。

●郵送でレンタル/返却できる手軽さと不安

 さて、オンラインDVDレンタルは郵送でのやりとりになるため、破損に対する不安があるかもしれない。しかし、実際に記者宅に届いたパッケージはおそろしくシンプルなものだった。DVD ZOOは紙、DISCASとぽすれんはビニール製という違いはあるものの、3社ともハガキサイズの薄い専用封筒で、しかも中身のDVDは、ハードケースなどではなく、紙や透明なビニールのケースに入っていた。

 これに対してウェブデリDVDはB5サイズの大きな封筒で、DVDはさらにCDなどの郵送用の緩衝材(プチプチ)付き封筒に入れられた状態で送られてきた。4社の中ではもっとも安心感があるが、その分、郵送コストとトレードオフになってしまう。同封されてきた返送用封筒にはあらかじめ切手が貼られているが、3社は90円なのに対して、ウェブデリDVDは160円だった。

▲ウェブデリDVD ▲DVD ZOO
▲DISCAS ▲ぽすれん

 ウェブデリDVD、DISCAS、ぽすれんの3社では返却用として、往信と同じ封筒が同封されている。一方、DVD ZOOでは、往信/返信で共通の封筒を利用。往信時の宛名が書かれた封筒のふたの部分を切り取ると、その下に配送センターの宛先が印刷されているという仕掛けだ。

 ウェブデリDVDのみ貸出伝票(リアル店舗のレンタルビデオで発行されるようなレシート)が添付されているが、封筒の中身は各社ともDVDの円盤と返却用の封筒だけである。

●日本のオンラインDVDレンタル、まだまだ不十分な点はあるが

 日本のオンラインDVDレンタルは、まだ始まったばかりだ。今回、実際に利用してみて、まだまだもの足りない部分があったのも事実である。

 例えば、在庫の問題だ。ウィッシュリストでは、貸出中に当たる確率がけっこう高かったのだ。逆にサービスを運営する事業者の立場で言えば、返却期限なしという性格上、話題作など特定タイトルへのリクエスト集中をいかに緩和するかが重要になる。

 また、物理的に陳列方法が限定されるリアル店舗と異なり、さまざまな側面からの検索手段を提供できるのは、WebによるオンラインDVDレンタルの強みの一つである。検索やディレクトリ機能/方法のさらなる多様化を期待したい。実際にそのタイトルを借りた会員からの評価/レビューによる、ユーザーのおすすめコーナーなどを開設しているところもあるが、今後、映画評論などのコンテンツと連動させたタイトル紹介/誘導なども考えられるだろう。

 さらに、料金体系を含めたサービスメニューの多様化も求められるだろう。その点、ライトユーザー向けの低料金メニューをいち早く用意したウェブデリDVDは評価できる。さらには、ヘビーユーザー向けのメニューも期待したいところだ。確かに、ウェブデリDVDには「プレミアム」というメニューがあり、同時貸出枚数も3枚と多い。しかし、3枚同時貸出/同時返却というシステムでは、どうしてもDVDが手元にない期間が長くなってしまうのだ。

 例えばNetFlixでは、同時貸出枚数の範囲内で1枚ずつ貸出/返却が行なえるという。すなわち、次のタイトルが届くまでの空白期間を短縮できるわけだ。米国とは事情が異なるため、郵送コストなどで導入は難しいかもしれないが、各社ともぜひ検討して欲しいところだ。

●オンラインはリアル店舗をリプレースするわけではない

 NetFlixが成功した米国とは、そもそも地理的条件違う。国土が狭く、地方でもビデオレンタル店に比較的アクセスしやすい日本で、果たして使う価値があるのか? 結論を言えば、今までリアル店舗を利用していた人が代わりに使おうと考えているなら、オンラインDVDレンタルは「まるで使えない」ということになるだろう。

 しかしその一方で、「意外に使える」という人もかなり多いと思われる。すなわち、「ビデオレンタル店に行けるような人は、これからもビデオレンタル店を利用するだろう。それとは異なる層がオンラインDVDレンタルのターゲットになる」(レントラックジャパン)。

 レントラックジャパンによると、DISCASの会員は今のところ、比較的首都圏のユーザーが多いのだという。この点はDVD ZOOのバリュークリックジャパンでも指摘しており、必ずしも近所にビデオレンタル店がないような地域のユーザーだけではないことを示している。一方、オン・ザ・エッヂによれば、地域的な偏りはないが、20代後半から40代前半の男性が多いとしており、同社がターゲットとしている「レンタルや返却の時間を確保しにくい、多忙なビジネスマン」がまずは利用し始めていると言えそうだ。さらに今後、オンラインDVDレンタルというサービス自体が認知されるようになれば、「小さい子供を抱えたママや、体が不自由で外出がままならない方」の利用も増えてくるはずだ。

 さらに、「店員に自分が借りるDVDのタイトルを見られるのが恥ずかしいなどといった不満を解消する」(ウェブ・デリバリー・システム)のもオンラインDVDレンタルのメリットだが、この特徴が意外なところで受け入れられそうな気配だ。ぽすれんでは、アダルトタイトルの「女性からのご利用も多い」のだという。

(2002/11/25)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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