【調査結果】
英国で高いネット上での購買意欲~Nielsen//NetRatings調査
■URL
http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_021122_uk.pdf
米Nielsen//NetRatingsは22日、第3四半期にネット上でウィンドウショッピングの経験がある英国人の70%が実際に商品を購入したとの調査結果を発表した。
この調査は、同社の2002年度第3四半期「Global Internet Trend Report」に基づくもので、計10カ国が調査対象となった。英国に次いで購入率の高かった国は、スウェーデン、オーストラリア、ドイツ、オランダの順。
Nielsen//NetRatingsのRichard Goosey氏は、「英国とオーストラリアでは英語を母国語とする人が多いので、充実した米国のeコマースサイトを簡単に利用できる」とコメント。両国で購買率が順調に伸びていることも指摘した。ただし、ネット上で商品を購入する、しないに関わらず、ネット上でのウィンドウショッピングを経験したことのあるインターネットユーザーの比率は、スウェーデンがトップ、次いでオランダ、英国の順となっている。
また、Goosey氏は、ヨーロッパでマルチカテゴリーを扱うサイトの人気が高まっている点を指摘している。このようなサイトのヨーロッパでの利用率は9月時点で44%となり、米国の同時期の49%に迫る勢いだ。この分野の急成長で、経済が低迷している現在でもヨーロッパのeコマースサイトでは記録的なクリスマスシーズンを迎えるだろうとGoosey氏は予測している。
今回の調査では、香港の購買率が42%と低かったのも特徴的だ。インターネットユーザーの75%がブロードバンドを利用している香港だが、この結果についてGoosey氏は「密集した都市である香港では、簡単にショッピングに出かけられる。つまりインターネットユーザーはネット上で商品知識を得、実際の買い物は街に出かけるのだろう」と分析している。
(2002/11/26)
[Reported by 藤本 京子]
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