【ソフトウェア】
Sambaファイル共有サーバーを守るアンチウィルスソフト「RAV AntiVirus」
■URL
http://www.ravantivirus.com/pages/shownews.php?i=133
ルーマニアのGeCAD
Softwareは、Linux上のSambaサーバーを守るアンチウィルスソフト「RAV AntiVirus for Samba」を発表した。このソフトはLinuxだけでなくWindowsや他のOSに感染するウィルスなどのプログラムすべてに対応し、Sambaのファイル共有機能からウィルス感染が広がらないように防御するものだ。
Sambaは、UNIX/UNIX互換マシンをWindows NT/2000互換のファイルサーバー/プリントサーバーにするオープンソースソフトウェア。さまざまなプラットフォームが利用されるなかで、Sambaによるファイル共有は極めて重要になっている。一方、ネットワークファイル共有を通して感染を広げるウィルスの数もまた増加している。Windowsには感染しないLinuxプラットフォームのウィルスも、ネットワーク共有を通してLinuxサーバーにコピーされれば感染するし、またその逆の場合もある。
RAV AntiVirus for Sambaは「Total Platform Independence」と名付けられた技術を使って、Windows、Linux、Macなど、ウィルスがどのようなプラットフォームをターゲットにしているかに関わりなく、すべての悪意のあるプログラムを削除する。コマンドラインで設定することができ、Linux上のサービスとして動作する。ファイルをスキャンする際には、開かれているファイルも含めてSambaのファイル共有からコピーされたか、あるいはアクセスされたすべてのファイルをスキャンし、ウィルスに感染していないかどうかを確認する。RAV AntiVirusは元々Linux環境向けのアンチウィルスソフトとして普及してきたが、今回ウィルス探知速度を50%以上向上したとしている。
RAV AntiVirus for SambaはIntel i386、s/390、SPARC上のLinuxに対応している。
(2002/11/26)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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