【業界動向】
米広告団体、広告測定タグ “Webビーコン”についてのガイドライン作成
■URL
http://www.networkadvertising.org/Release.pdf
http://www.networkadvertising.org/Statement.pdf
米国のインターネット広告業界団体であるNetwork Advertising Initiative(NAI)は、サイトで利用される“Webビーコン”使用に関するガイドラインを発表した。正しい利用法をアピールすることで業界や消費者の懸念を払拭する狙いだ。
“Webビーコン”(Webバグとも呼ばれる)とは、WebページやHTMLメールなどに埋め込まれるタグで、受け取ったユーザーのWebアクセス行動のデータ取得やユニークユーザー計測、HTMLメールの開封調査といった機能を実現する。Webページのアクセスログ解析などに比べ、複雑で高度な計測を可能にする反面、1ピクセル四方の透明gifなどユーザー側はまず気がつかない形をとっていることが多いため、プライバシー侵害の恐れがあると業界団体や一部ユーザーが懸念を示していた。
NAIではこうした問題を解消し、Webビーコンの正しい利用法を推奨する目的で、Double ClickやValueClick、IBM、Microsoftなど各社と共同でWebビーコンの使用のガイドラインを作成。ガイドラインでは「Webページと電子メールのいずれの場合も、Webビーコンを使用する場合はユーザーに告知する」、「Webビーコンを使用する目的、およびサードパーティ企業にデータが渡る場合は、その旨をユーザーに明示する」、「Webビーコンで収集する個人が識別できる情報をサードパーティ企業で利用する場合は、こうした目的での利用についてユーザーからの同意を得ること」などを定めている。
NAIの重役であるTrevor Hughes氏は、「Webビーコンは小さいが重大な技術だ。今回のガイドラインによってこの技術に対する偏見を取り除くことができるだろう」と述べている。
(2002/11/27)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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