【サービス】
~仮想的に複数のストレージ機器を統合させることにより、無限に領域の拡大が可能三菱総研など、無限にストレージ領域を拡大できるファイル管理システムを開発■URL 株式会社三菱総合研究所、三菱電機情報ネットワーク株式会社とエフストリーム株式会社の3社は26日、仮想的に複数の機器を繋げることにより無限にストレージ空間を拡張することが可能なストレージ/ファイル管理システム「Multimedia Virtual File System(MVFS)」を開発し、12月1日より提供を開始すると発表した。 MVFSは、ファイル管理データベースによって、連結された複数のストレージシステムを仮想的な一つのストレージ/ファイルとして機能させることが可能なシステムだ。従って、大容量のストレージ環境が必要な場合でも、比較的安価なハードディスクを複数個並列に連結させることにより、大容量ハードディスク一個と同等の規模を実現することができるので、通常のストレージシステムより安価に対応できるという。 また、アクセスが集中した場合でも、ストレージシステムの前でロードバランスを行なうので、一個のストレージシステムよりもアクセス負荷を分散させる機能も持ち合わせる。クライアントマシンに予め用意されたクライアントソフトをインストールして、エクスプローラー風に利用することが可能だ。クライアントソフト上では、ファイル属性、部署単位などで容易に管理することが可能となっており、グループウェア感覚でも利用できる。また、ASPのバックエンドサーバーとして機能することも可能なので、利用会社次第でさまざまな利用方法に対応できるという。現在想定されているのは、建設や医療業界向けのASPサービス、レストラン等へのPOSシステムやエンドユーザー向けのBtoCシステムなどへの利用などとなっている。 MVFSの提供形式は、3社が用意するデータセンター内にディスク容量単位で借りるASP方式と、大企業向けにシステム販売を行なう方法が用意されている。ASP形式では、MVFSが基本的にシステム、ハードウェア、データセンター利用料も含まれて1GBあたり月額2,000円からとなっている。 三菱総研によると、「MVFSでは、ASPやBtoCシステムへの応用も可能だが、領域を無限に拡大しつつロードバランスもできる利点を活かして、マルチメディア配信や放送システムなど動画配信に利用できるようにしたいと考えている」とのこと。
(2002/11/27) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
|