【裁判】
モータウンの大物作曲家、P2Pファイル交換の著作権侵害にもの申す
■URL
http://www.nmpa.org/
http://www.lamontdozier.com/
米国の著名音楽家であるLamont
Dozier氏とMike Stoller氏の2名が、P2Pファイル交換サービスによる著作権侵害を巡る裁判において証言台に立つ。これは、米音楽出版社協会(NMPA)が明らかにしたもの。同団体は、P2Pファイル交換サービスを提供している「KaZaA」「MusicCity」「Grokster」を著作権侵害で訴えており、米国時間の12月2日に尋問が行なわれる予定だ。
NMPAは、2001年11月、上記3サービスに対し、著作権を侵害しているとして米ロサンゼルス連邦地裁に提訴している。争点としては、被告であるファイル交換サービス業者が、ユーザーの著作権侵害行為を認識しており、さらにその行為を導くことに寄与している点などが挙げられている。
今回証言者となる、Lamont Dozier氏は、作曲家チーム「Holland-Dozier-Holland」の一員で、「Stop! In the Name of Love」「Reach Out, I'll Be There」など、モータウンレーベルの一連のヒット曲で知られている。一方のMike Stoller氏は、「Jailhouse Rock」「Hound Dog」などエルビス・プレスリーのヒット曲を手がけている。
Lamont Dozier氏は今回の件について「私は、作家やアーティストが(著作権侵害により)生計を奪われていると非常に強く感じている。そのため、私は作家を代表してこの訴訟に関わることにした」と語っている。また、Mike Stoller氏は「彼らはその技術が『クール』だと考えており、対価を払うことなし私達の音楽を手に入れることを止めない。これらは止められなければならないことだ」とコメントしている。
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(2002/12/2)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]
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