【調査結果】
IT関連学部の人気が急落、前年同期比17%減~独調査
■URL
http://www.destatis.de/presse/deutsch/pm2002/p4230071.htm
独連邦政府統計局が29日に発表した高等教育に関する統計調査結果によると、情報関連専攻を志望する学生数が激減していることが明らかになった。
それによると、2002/03年(冬学期)に情報関連専攻を志望する学生は3万人。これは、前年同期比17%減であった。これほど激減したのは、情報関連の専攻が登場して以来初めてとなる。なお、学生数自体は194万5,000人と前年同期比で4%増加しており過去最高となっていることも併せ、情報関連の激減ぶりが目立つという。情報を含む工学領域全体でも学生数は減っている。
今回のIT関連学部の人気が急落した原因としては、独におけるIT不況がある。特に、昨今の景気の減速により、IT技術者の就職難が生じている。独では、以前旧東欧地域のIT技術者に対してビザを特別発給するグリーンカード制度を取り入れていたこともあるが、そのころからするとまさに隔世の感があるといえる。
(2002/12/3)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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