【技術】
Nortel、ホットスポットと3G携帯サービスを統合するソリューション発表
■URL
http://www.nortelnetworks.com/corporate/news/newsreleases/2002d/12_03_02_wireless_lan.html
カナダのNortel
Networksは3日、第3世代(3G)携帯電話事業者が携帯電話サービスとホットスポットサービスを統合して提供できるようなソリューションを発表した。
これによりGSM、GPRS、UMTS、CDMAなどを利用する携帯電話事業者はホットスポットと、第2世代あるいは3G携帯電話ネットワークをシングルサインオンでシームレスに結ぶようなサービスを提供できるという。このソリューションにより実現されるサービスでは、認証手続き、セキュリティ、請求書などが一元化され、顧客にも携帯電話事業者にとってもメリットになる。また、このソリューションでは、それら携帯電話ネットワークとホットスポットなどによる無線LANネットワーク間のローミングがシームレスに行なわれ、接続が中断されることがない。
Nortelでは、こうしたサービスを実現するためにMobility Network Systems、Bridgewater Systems、Metasolvなどと提携して実験を進めてきた。Mobility Network Systemsとの間で今年初めに実施された実験では、GSM、GPRS、UMTSオペレーターがWi-Fiサービスを既存のネットワークと統合する実証実験に成功した。また、Bridgewater SystemsとMetasolvとの協力により、CDMA2000ネットワークとWi-Fiネットワークによる共通の認証と決済手続きを実証できたという。
ホットスポットサービスが全世界の各所で人気を博するにつれて、3G携帯電話とデータ通信の分野で競合する可能性、あるいはVoIP技術により音声通話そのものでも競合する可能性が出てきており、多額の投資を行なってきた携帯電話事業者と無線LANサービスの間で事業の競合が指摘されてきていた。また、携帯電話事業者が同時に高速なデータ通信が安価に提供できる無線LANサービスを提供することも多く、今回Nortelが発表したようなソリューションには大きな需要があるものと考えられる。
(2002/12/4)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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