【業界動向】
MIS、無線LANサービス「Genuine」を休止
■URL
http://www.miserv.net/miserv-new/renew/kaiyaku/kaiyaku.html
モバイルインターネットサービス株式会社(MIS)は、無線LANサービス「Genuine」を12月下旬をめどに休止すると発表した。休止期間中は基地局を限定、モバイル環境でのIP電話サービスなど実証実験を実施したのちサービスを再開する予定だという。再開時期などの詳細は未定。
Genuineは2002年4月よりIEEE 802.11bに準拠した商用の無線LANサービスを提供してきたが、基地局の設置場所などにより稼働率に大きな差が生じており、サービス提供エリアを見直す必要が発生したため、今回のサービス休止を決定したという。休止期間中はエリアを限定し、モバイル環境で利用できるIP電話サービスの実証実験などを行なう予定。休止期間中もユーザーはGenuineの利用が可能で、休止期間中のサービスエリアについてはWebサイトなどでユーザーに通知する予定だという。
サービス休止に伴い、解約ユーザーには返金処理を実施。モバイルプランのユーザーは事務手数料相当分の2,000円が返金されるほか、解約申し込み時点での未請求分を含む以後の利用請求を停止する。年間モバイルプランのユーザーは同様に2,000円を返金、加入申し込みの翌月から解約前月の期間を利用月数とし、残月分を返金する。
MISは当初JR東日本の駅構内に基地局を設置、サービスエリアを展開していく計画だったが、総務省の不認可処分によってこの計画が大きく狂わされる結果となった。Genuineのユーザー数についてはMISでは「非公開」としているが、試験サービス期間に約7,000人だったものが、有料サービス後は1,300人程度まで落ち込んだとする報道もある。
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(2002/12/5)
[Reported by 甲斐 祐樹]
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