【新製品】
P2Pファイル交換によるトラフィック増加問題を解決
Sandvineがポリシー管理ツール発表
■URL
http://www.sandvine.com/
カナダのSandvineは、P2Pファイル交換サービスによるトラフィックの増加が問題となっているISP向けに、P2Pポリシー管理ツール「Sandvine
Peer-To-Peer Policy Management」を開発した。同製品はハードウェアとソフトウェアのバンドルとなり、100/1000
Ethernet対応で、ユーザー5,000人分の処理を同時に行なうことができる。また、FastTrackやGnutellaのプロトコルをサポートしている。現在同製品は特許出願中だという。
通常「KaZaA」や「Morpheus」といったP2Pファイル交換ソフトはISPの論理トポロジーを無視するため、他ネットワークのP2Pクライアントと任意に接続してしまう。このため、ネットワークの通信コストがかさむという結果を招いている。Sandvineの管理ツールでポリシーを設定すれば、論理的にP2Pネットワークのトポロジーを設定しなおし、ファイル交換時のトラフィックを一番安価なネットワーク経路へと導くという。ユーザーへの影響は全くなく、ISPは回線コストの削減はもちろん、ネットワークの効率化も図ることができる。
なお、Sandvineでは近ごろP2Pの与える影響力について調査結果を発表しているが、それによるとブロードバンドネットワーク上でのトラフィックの60%以上がファイル交換で占められているという。同社のCEO・Dave Caputo氏は、「P2Pで問題となるコスト管理や効率化対策を打つことはISPにとっての大きな課題。我々のツールは、ファイル交換時のトラフィックをうまく管理し、独自ネットワーク内に囲い込むものだ」と語っている。
(2002/12/5)
[Reported by 藤本 京子]
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