【調査結果】
「2002年最悪のウィルスはKlez」、英Sophosが調査結果を発表
■URL
http://www.sophos.com/pressoffice/pressrel/uk/20021204yeartopten.html
2002年に最も多く感染が報告されたウィルスは「Klez」であると英アンチウィルス企業Sophosが4日発表した。Sophosのサポートセンターに寄せられた感染報告の内24.1%がKlezであり、全体の四分の一に迫る勢いとなっている。結果としてKlezはSophosが発表している月間感染報告数ランキングの首位を7カ月間にわたって維持しており、2002年の最悪のウィルスであると認定された。
2番目に感染を広げたウィルスは「BugBear」の17.5%で、これはこのウィルスが今年10月に発見された新しいものであることを考えると感染力が高いことが分かる。3番目は「Badtrans」で、2001年11月に発見されて以来感染を広げ続け、今年も14.6%を記録した。
Sophosが報告した上位10種のコンピューターウィルスのうち9種は大量にメールを送信するWindows32ウィルスで、唯一の例外はKlezに寄生して感染を広げる「Elkern」だけだった。
Sophosでは2003年も大量にメールを送信するWindowsプラットフォームを対象としたウィルスをウィルス作者が作り続けるだろうと予測し、特にKlezやBugBearが行なったように差出人を偽装するテクニックを多用するだろうと考えている。またバックドアを開くトロイの木場を使った攻撃が増えるだろうとも予測している。
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(2002/12/5)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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