【業界動向 / 新会社】
「Cometa Networks」を設立。全米50の主要都市にホットスポットを設置してサービスを提供AT&T、Intel、IBMが新会社設立、全米規模の無線ブロードバンドサービスに参入■URL 米AT&T、Intel、IBM、そして投資グループのApax Partners、ベンチャーキャピタルの3iは5日、全米規模でWi-Fi技術による無線ブロードバンド接続サービスを提供する新会社「Cometa Networks」を設立したと発表した。Cometa Networksでは、このサービスを通信会社、ISP、ケーブルオペレーター、携帯電話キャリアに提供し、一般消費者や大企業に向けてWi-Fiサービスを販売できるようにする。 Cometa Networksは、全国チェーンのリテール業者、地元のリテール業者、ホテル、大学、不動産企業と協力しながら全米50の主要都市にホットスポットを設置して無線ブロードバンド接続サービスを提供してゆく。Cometa Networksの特徴として、接続手続き、メールアドレス、ID、パスワード、支払い方法を利用者がすでに使用しているISP、企業のVPN、ケーブルオペレーターと共通化することで利便性を図る点にある。 これについてCometa NetworksのCEOであるLawrence B.Brilliant氏は「モバイルプロフェッショナルは、報告書や顧客情報、メールにアクセスするためにすでに持っているインターネットアカウントを一貫して使える統合されたソリューションを求めている。それは家から1マイル離れた場所であろうが、国中どこであろうが同じことだ」とコメントした。 ネットワークインフラ設置と管理はAT&Tが、ホットスポットのインストール作業とバックオフィスはIBMが担当することになる。また、IntelはIntel Capitalを通してWi-Fiや無線関連企業に多額の投資を行なっているほか、2003年にリリース予定のコードネーム「Banias」で知られるプロセッサにはあらかじめ無線機能を組み込むなど、無線技術やサービスに注力している。 このCometa Networksは、2003年中に手始めとして米国主要都市50カ所でサービスを開始する予定だ。 (2002/12/6) [Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)] |
|