【調査結果 / 広告市場】
リッチメディア広告が34%の増加~DoubleClickが広告配信傾向を発表
■URL
http://www.doubleclick.com/us/corporate/presskit/press-releases.asp?asp_object_1=&press%5Frelease%5Fid=2631
米Double
Clickは5日、2002年第3四半期の広告配信傾向を発表した。これは同社が配信した1,440億種の広告を分析したもので、リッチメディア広告の増加、広告サイズの大型化、ビュースルー率の増加などが目立つ結果となった。
同社によると、リッチメディア広告は全体の25%を占め、第1四半期に比べると34%の増加となる。リッチメディア広告は、数の増加と共にクリックスルー率も増加、第1四半期の2.5%から第3四半期では2.7%となっている。リッチメディア広告を使用しない広告のクリックスルー率は、第1四半期の0.4%から第3四半期では0.27%と減少しており、リッチメディア広告が高いレスポンス率とブランディングを印象付ける役割を果たしていることがわかる。
広告サイズについては、業界団体であるIAB(Internet Advertising Bureau)が定めた標準サイズの広告が最も多く、全体の70%近くを占めている。468x60ピクセルの標準的なバナーが50%の利用率と相変わらずの人気だが、今期増加が目立ったのが縦長の広告で、全体の7%、第1四半期と比べると67%の増加となった。また、全体に占める割合は1.3%と少ないが、大型長方形サイズの広告も85%の伸び率となっている。
広告のクリックスルー率は第1四半期が0.7%、第2、第3四半期が0.69%と大きな変化はないが、今期は「ビュースルー率」が増加するという結果が出た。ビュースルー率とは、バナーをクリックしてはいないが、広告を見て30日以内にサイトを訪れたユーザーの割合で、第1四半期が0.36%だったのに対し第3四半期は0.51%に増加。これは1,000人に5人はクリックしていない広告に関心を示したという計算になり、広告効果として見逃せないものだ。
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(2002/12/9)
[Reported by 藤本 京子]
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