【買収】
米IBM、Rational Softwareを買収~IBMに5つ目のソフトウェアブランドが誕生
■URL
http://www-916.ibm.com/press/prnews.nsf/jan/12779B855634962A85256C8700494994
http://www.rational.com/news/press/pr_view.jsp?ID=8361
米IBMとRational
Softwareの両社は6日、IBMがRationalを21億ドルで買収することに合意したと発表した。これによりRationalはIBM Software
Groupの傘下に入り、WebSphere、Lotus、Tivoli、DB2に次ぐ5つ目のIBMソフトウェアブランドが誕生することとなる。
Rational Softwareは、オブジェクト指向技術を基板としたモデリングツールなどの開発を手がけており、プログラム設計図の標準表記法であるUML(Unified Modeling Language、統一モデリング言語)を開発したことで知られている。同社の提供する開発ツールはソフトウェアプロジェクトの生産性向上や開発サイクルの削減を実現するもので、商用ソフトウェアから組み込み機器の開発まで幅広い分野で活用されている。J2EE、.NET、Linuxなど各種プラットフォーム上でのアプリケーション開発をサポートし、IBMも同社製品を1985年から導入している。
Rational SoftwareのCEO、Michael Devlin氏は、今回の買収によりIBM Software Groupに新設されるRational部門のGeneral Managerに就任する予定。IBM Software GroupのSenior Vice PresidentであるSteve Mills氏は「業界標準に基づいた企業間アプリケーションの統合が可能なソフトウェアの需要はますます高まっている。Rationalのソフトウェア開発環境ツールは、ビジネスプロセスの開発、統合、管理の全てをサポートし、IBMが顧客に提供できるサービスの幅を拡大するものだ」と語っている。
(2002/12/9)
[Reported by 藤本 京子]
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