【調査結果】
オンラインメディア視聴者は同系列のオフラインメディアを視聴する傾向~米調査
■URL
http://www.online-publishers.org/
米ネット出版業界団体のOnline
Publishers Association(OPA)は6日、オンラインメディア企業のWebサイトの視聴者は、同じ系列のオフラインメディアを視聴する割合が非常に高いとの調査結果を発表した。
14歳以上の4,980人のインターネット利用者を対象に実施したOPAの調査によると、オンラインメディアの56%の視聴者が同じ系列ブランドのオフラインメディアを視聴していると回答した。さらにそのような特定のWebサイトの視聴者は、そのWebサイトと関係しているネットワーク企業の出版物を読む割合が66%であり、特定のWebサイトを視聴していない視聴者の23%に比べて高い割合を示した。この傾向は特に特別な興味を持っている人で70%、スポーツサイトで60%と高かった。
この傾向についてOPAのエグゼクティブディレクター・Michael Zimbalist氏は「メディアブランドのオンラインとオフラインの要素にはシナジー効果があり、それぞれ1日のうち別の時間にオーディエンスにリーチする。このことはオフラインメディアブランドを通して視聴者とコミュニケーションを図りたい広告主が、そのメディアのオンラインのWebサイトの要素をメディア戦略に取り入れることによってより強いインパクトを達成することができるかもしれないことを示唆している」と説明した。
同じOPAの調査によると、NYTimes.comを通して5万8,000件のクレジットカードによるThe New York Times紙の購読予約を、また、Boston.comを通して8,800の新しい購読予約を獲得できたこと、USA Today紙の購読予約が最も多い情報ソースはUSAToday.comであること、などのデータも明らかになっている。
(2002/12/9)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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