【新製品 / ソフトウェア】
業界初の商用「データグリッド」ソフトウェア、米Avakiが発表
■URL
http://www.avaki.com/news/release20021209.html
米Avaki
Corporationは9日、業界初となるJ2EEベースの商用データグリッドソフトウェア「Avaki Data Grid 3.0」を発表した。このデータグリッドソフトウェアにより、大企業データアクセスにまつわるストレージやネットワークなどのインフラ整備コストと複雑さを大幅に削減できる。
グリッド技術は多くの場合、並列・分散コンピューティングを行ない、高機能な計算環境をユーザに安価に提供するという用途について言及されることが多いが、データグリッドはデータが分散して蓄積されている状態のまま、すべての人が必要な情報にアクセスするための環境をグリッド技術を使って整えるものだ。
これにより利用者は必要なデータがどのストレージに格納されているかを意識することなく、アップデートされた最新のデータをどこからでも入手可能になる。このことは単にネットワークやストレージの維持管理コスト削減につながるだけでなく、複数の組織にまたがって仕事をしなければならない場合に低コストにデータを共有するための唯一の方法となりうる。こうした複数の組織にまたがる仕事の場合、通常はVPNアカウントを複数用意しなければならないが、Avakiのソフトウェアではその必要もなくなる。またAvakiがすでに提供している分散コンピューティングのためのグリッドソフトウェア「Compute Grid 2.6」を導入することにより、保存された大量のデータをスループットを落とさずに計算に回すことも可能となる。
今回の発表については、米HP、IBM、Sun MicrosystemsがAvakiのデータグリッドを高く評価する意向をプレスリリースで表明している。
(2002/12/10)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
|