【業界動向】
米Gateway、店頭PCを使った グリッドコンピューティングサービスを開始
■URL
http://www.gateway.com/about/news/news.shtml
http://www.ud.com/solutions/mp_alliance.htm
米Gatewayは、PCショップ店頭のPCを利用した新サービス「Gateway Processing On Demand」を開始した。米United Devices社(以下UD)が提供するグリッドコンピューティング環境「Alliance MetaProcessor」を利用したサービスとなる。
これは同社の米国内販売店が持つPC約8,000台を利用し、オンデマンドで利用できるグリッドコンピューティング環境を提供するもの。中小企業から大規模な企業まで、一時的に多大なCPUパワーを利用したいが、ハードの増設が難しいという企業がターゲットとなる。UDのプラットフォームを利用することで、データを暗号化し、セキュアな状態でのグリッドコンピューティング処理が可能という。8,000台のPCを用いたグリッドコンピューティング環境は、最大で14TFLOPS(テラフロップス、1秒間に1兆回の浮動小数点演算ができる演算能力)のパフォーマンスが得られ、これは世界で2番目に速いスーパーコンピュータよりも優れた数値という。またGatewayの販売店のPCは常に最新のものが使われているため、2年で陳腐化するハードウェア類を購入するよりも有利だとしている。
Gatewayでは製薬研究調査会社の米Inpharmaticaとともに、3,000台のPCを用いて「Gateway Processing On Demand」のパイロット実験を展開。InpharmaticaのCEO・Pat Leach氏は、「セキュリティーや信頼度、使いやすさや速度などで非常に大きな成功を得られた」と評価した。
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(2002/12/12)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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