【サービス】
専用ソフトを用いたアグリゲーションサービス
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口座管理サービスのサンプル画面 |
テックタンクはソフトバンクファイナンスのグループ企業で、金融関連を中心としたITソリューション事業を展開している。「Yahoo!ファイナンス 口座管理サービス」は、同社の開発したオンライン口座管理ソフト「MoneyLook」を用いて、銀行・証券・クレジットカードなど金融機関の口座情報を、1つの画面上に統合して表示するアカウントアグリゲーションサービスだ。専用ソフトの利用でIDやパスワードなどの口座情報をユーザーのパソコン側で集中管理する仕組みをとっているため、セキュリティー面でも安全性が高いという。なお「MoneyLook」を用いたアグリゲーションサービス自体はイートレード証券が2002年1月より提供しているが、証券会社の顧客サービスの一環としてのもので、ポータルサイトでの専用ソフト型アグリゲーションサービスとしては今回が国内初の事例となる。
「Yahoo!ファイナンス 口座管理サービス」では、初回登録時に「MoneyLook暗号化キー」(6~8桁のパスワード)を取得し、Yahoo! JAPAN IDとパスワードに加え、このキーを用いてログインする。口座ID・パスワードなどの個人情報は、米総務省技術標準局(NIST)が次世代暗号技術として選定した暗号方式「Rijndael」に用いて暗号化して送信される。ログイン後は、登録した金融機関の口座状況を一覧表示できるほか、資産種類ごとに表やグラフで表示したり、1クリックで「Microsoft Excel」へのデータ出力も可能だ。現在対応の金融機関はUFJ銀行、アイワイバンク銀行、あさひ銀行、イーバンク銀行、ジャパンネット銀行、DLJディレクトSFG証券、イー・トレード証券、JCBカード、UCカードなど28社30サイト(うち5サイトは2003年1月上旬より対応)で、現行のアグリケーションサービスでは最多企業への対応となる。このうちジャパンネット銀行、DLJディレクトSFG証券など一部の企業では、このサービスのスポンサー企業として「MoneyLook」の画面に広告バナーを表示しているほか、「MoneyLook」から1クリックで各社サービスに自動ログイン可能だ。
「MoneyLook」はWindows98(SE)/ME/2000/XPに対応し、利用にはInternet Explorer 5.0以上が必要となる。なおYahoo! JAPANでは2003年2月をメドに本格運用を開始する予定で、対応金融機関の増加も図る方向だ。
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(2002/12/19)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]