【調査結果 / 広告市場】
米国のインターネット広告売上、2002年第3四半期は増加に転じる~米調査
■URL
http://www.iab.net/news/pr_2002_12_19.asp
米国のインターネット広告売上が2002年第3四半期に総額14億7,000万ドルで2002年第2四半期に比べて1%の増加となり、6四半期ぶりに増加に転じたことが明らかになった。これは、業界団体「Interactive
Advertising Bureau」(IAB)がスポンサーとなってPricewaterhouseCoopersが実施したインターネット広告に関する最新調査結果によるもの。
2002年第3四半期の売上は、2001年第3四半期の売上に比べて18%減少してはいるが、2002年第2四半期が2001年第2四半期に比べて21.9%減少したことに比べれば減少率が改善されているといえる。この調査結果についてIABの社長兼CEOであるGreg Stuart氏は「我々は四半期の数字の中で僅かな回復を示したと報告したが、現実は上位15社に代表されるインタラクティブ広告セクターの成長は、この報告にあるよりももっと強いということだ」とコメントした。
こうしたコメントが出るのは調査方法に特徴があるからだ。PricewaterhouseCoopersは今回の報告をインターネット広告業界の80%の売上に相当する上位15社のデータを元に、第1、第3四半期の予測として編集する。この売上予測は、その後業界全体の売上予測へと拡張され、実際の第2、第4四半期の売上報告に反映される。こうした編集方法を除けば、今回の調査では上位15社のうち9社が売上の増加を記録し、その増加率の平均は2001年第3四半期から2002年第3四半期の一年間で66%だった。
(2002/12/20)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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