【業界動向】
~Yahoo! JAPANが日本HPの「hp AlphaServer GS160」を導入
ヤフーのバナー広告ログ解析には、64ビット高性能サーバーが必要
■URL
http://www.jpn.hp.com/info/pr/fy2003/fy03-033.htm
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、同社のUNIXサーバー「hp AlphaServer GS160」がヤフーのバナー広告掲載のログ解析サーバーとして導入されたことを発表した。
それによると、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の膨大なWebサーバーログを解析するためには、32ビットサーバーでは不十分で64ビットサーバーが必要であるという。
日本最大のポータルサイトである「Yahoo! JAPAN」では、現在フロントエンドで約800台のWebサーバーを利用してWebサービスを提供しており、ユーザーはそれらのWebサーバーの何れかに分散されてアクセスすることになっている。そのアクセス総数は1日4億200万ページビューに達し、ログファイルデータは圧縮しても1日当たり50GBになるという。
ヤフーでは、広告主のニーズに応えるために、広告ログを翌日に報告している。Yahoo! JAPANで表示する広告の中には、特定の条件にあった時のみ表示するものや、ユーザーの属性やキーワードによって表示するもなど、複雑な条件がトリガーとなって発生するものが多く存在し、その事が限られた時間の中で、一層ログ解析を難しくしていた。実際に、従来の32ビットサーバーではアクセス数増大に対応することができなくなってきており、解析も1日で行なうことが難しくなっていたという。
今回導入した「hp AlphaServer GS160」は、16CPU構成、ハードディスク4TBのシステムとなっており、OSは日本HPの「Tru64 UNIX」を採用している。これにより、1日2回のログアクセス解析が可能になった上、分析結果を基にした広告掲載状況から新たな傾向を割り出すデータマイニングもできるようになった。特に「Tru64 UNIX」は、最大16TBの単一ボリュームサイズまで実現可能であるため、今後の更なるデータ量増大に対してもオンラインでディスクを追加するだけで対応可能だとのことだ。
(2002/12/24)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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