【調査結果】
米IDC、2003年度の市場予測を発表~IT業界に回復の兆し
■URL
http://www.idc.com/getdoc.jhtml?containerId=pr2002_12_23_130613
米調査会社のIDCは23日、同社の調査に基づく2003年度の市場予測を発表した。これによると、2003年にはIT業界と通信業界における消費が全世界で年間1兆9千億ドルに達し、回復の兆しを示すとのことだ。
2003年で特に好調なのは、「ワイヤレスLAN」、「Linux」、電子メールなどの「メッセージサービス」。ワイヤレスLANは3Gサービスの普及を脅かすとし、LinuxはUNIX市場で優勢となり、特にRISCベースのUNIXシステムと市場を競うことになるだろうとしている。また、電子メールの数は増加の一方をたどり、1日に行き交う電子メールは400億通に達するという。
好調な分野がある一方で、64ビットコンピューティング市場にとっては厳しい1年になるとIDCは予測している。64ビットが一般に普及するのは、あと10年近くかかるのではないかとのことだ。また、多くの企業は短期間で小さなプロジェクトに焦点を当てているため、プロジェクトベースのITサービスも伸び悩むだろうとしている。
またIDCでは、同調査と同時に2003年度末の消費者動向として各数字を発表している。これによると、2003年度末には世界で6億台のPCと15億台の携帯電話の普及が見込まれる。インターネットユーザーの数は7億人、ブロードバンドは8千万世帯となり、モバイルインターネットユーザーは2億5千万人に達するとのことだ。
(2002/12/25)
[Reported by 藤本 京子]
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