【サービス】
米ICSA Labs、フィルタリングソフトの認定プログラム「SIFT」を開始
■URL
http://www.trusecure.com/corporate/press/2002/internetfiltering122302.shtml
セキュリティーサービスプロバイダー米TruSecureの子会社である米ICSA
Labsは、フィルタリングソフトウェアの有効性を認定するための認定プログラム「Secure Internet Filtering Technologies(SIFT)」を開始した。SIFT認定第一号としてはSurfControl社の「SurfControl
Web Filter」が認定された。
ICSA Labsは、セキュリティー製品をテストしその有効性を認定するための種々のテストを行なっている。今回開始されたSIFTに合格するには、そのフィルタリングソフトが正常なインターネット利用方法を妨害することなく適切なログやレポートを記録できる事を実証した上で、インターネット利用を監視し、利用者の不適切な行動や有害コンテンツをブロックできなければならない。また、フィルタリングソフトの性質上、このフィルタリング機能を容易に回避できるようであってはならない。
フィルタリングソフトについては、かつて米国ホワイトハウスのホームページが「couple」という言葉を含んでいたために「有害サイト」として登録されてしまったり、子供達のために性教育を行なうための政府機関のホームページがアクセスできなくなるなど、さまざまな問題が生じた歴史がある。また現在でも政治的なメーリングリストが知らない内にフィルタリングされ、メールが受け取れなくなるなどの問題も報告されており、フィルタリングソフトの品質が絶えず問われている。しかしその一方で子供がいる家庭や教育機関、図書館などではフィルタリングソフトは必要不可欠のツールであり、こうした認定機関による認定がどれほど効果を発揮するのかが注目されるところだ。
(2002/12/25)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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