【セキュリティー】
~“本家”Lirva.Aもシマンテックなどが危険度を引き上げて警告
「Lirva」の亜種、フランスを中心にヨーロッパで感染拡大中
■URL
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_LIRVA.C
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.lirva.c@mm.html
http://www.sourcenext.info/mcafee/virus/lirva_a.html
http://www.nai.com/japan/virusinfo/virL.asp?v=W32/Lirva.a@MM
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日本NAIやソースネクストで紹介されている「Lirva.A」感染時に出現する画像など(クリックすると拡大)
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トレンドマイクロ株式会社や株式会社シマンテックなどウィルス対策ベンダー各社は、1月7日に発見されたウィルス「Lirva.A」の亜種「Lirva.C」を警告した。トレンドマイクロでは感染警報VAC-3(5段階評価で1が最高)、シマンテックでは危険度2(5段階評価で5が最高)として注意を促している。
「Lirva.C」は、複数の感染経路を持ち、情報漏えいなどのさまざまな行動を行なうウィルス「Lirva.A」の亜種。メールやネットワークドライブ、ICQ、IRCなど複数の手段を用いて感染を広げ、プレビューしただけで感染、パスワード漏えい、ウィルス対策ソフトの停止、From欄の詐称などの基本的な機能は「Lirva.A」と同じだ。
「Lirva.A」と「Lirva.C」の異なる点は、
- 感染時にWindowsのエクスプローラが強制終了され、タスクバーやデスクトップアイコンが表示されなくなる。
- 設定されたサイトからバックドア型ハッキングツールをダウンロードし、システムにインストールする。
- ローカル内のHTML文書ファイルに不正スクリプトをコピーする。
の三点となっており、さらに危険性が増しているので注意が必要だ。
「Lirva.A」、「Lirva.C」共に注意しなければならないのは、Internet Explorerのセキュリティホール(MS01-020)を悪用して、プレビューしたり、「Outlook
Express」などではマウスカーソルを持っていくだけで感染してしまう可能性がある点だ。この対策として、IEのパッチを確実に適用することや、プレビュー機能を切っておくことが推奨されている。
また“本家”「Lirva.A」も、シマンテックが1月9日付けで警告度を2から3へ引き上げるなど、ヨーロッパを中心に感染を広げており、シマンテックの報告ではワールドワイドで555件の感染を確認しているという。なお、ソースネクストや日本NAIでは「Lirva.A」の情報ページで感染した際の画面キャプチャーや症状を詳細に掲載しているので、感染の疑いがある場合は参考にできる。
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(2003/1/10)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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