【調査結果】
~ITRがIT投資動向調査の結果発表
2003年度国内IT投資最重点分野は「ネットワークセキュリティー」
■URL
http://www.itr.co.jp/inv_trend03.html
株式会社アイ・ティ・アール(ITR)は15日、日本企業を対象に実施したIT投資動向調査の結果を発表した。調査結果によると、2003年度のIT投資は「小幅な後退」で、最重点投資分野としては「ネットワーク・セキュリティー」が挙げられた。
同調査は、ITR、雑誌「CIO Magazine」、ドイツ証券会社が2002年10月に共同で実施したもので、各企業の情報システム系および経営企画系部門の部長以上の役職者5,000人が対象。有効回答数は490社。
2003年度のIT予算の見通しに関する調査によると、2002年度に比べて「20%以上増加」と回答した企業は9.1%、「20%未満の増加」が24%、「横這い」が49.3%、「20%未満の減少」が14.7%、「20%以上の減少」が2.9%となっている。このIT予算の増減傾向を指数化した「投資指数」で見た場合、2002年度の「+2.5」に対し、2003年度の見通しは「+2.2」と0.3ポイント減少している。しかし、下げ幅は前年(2001年度から2002年度は1ポイント減少)と比較して小幅となっており、ITRでは「IT投資意欲の低下傾向は下げ止まりつつある」としている。
一方、企業が2003年度に投資を考えている製品およびサービスでは、45%の企業が「ネットワーク・セキュリティー」に対する投資を増額する予定と回答した。以下「コンピュータ・ウイルス」、「小型サーバー」(ともに36%)などが続いている。今後投資が大きく拡大すると予測される分野としては、「アプリケーション連携」、「インターネット上のサービス利用(ASPなど)」、「Webサービス(SOAPなど)」が挙げられた。
(2003/1/15)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]
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