【セキュリティー】
~SMB署名の互換性問題で発生、修正パッチや回避策を掲載
Windows XP SP1導入後、ネットワークファイルエラーが発生する問題を発表
■URL
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP331519
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;329170
(修正プログラム)
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問題を報告するマイクロソフトのWebサイト
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マイクロソフト株式会社は、「Windows XP Service Pack 1 (SP1) 」インストール後にネットワークファイルエラーが発生する問題を発表した。現在、同社Webサイトにて修正プログラムと回避策が公開されている。
この問題は、Windows XPユーザーがService Pack 1(SP1)を導入した場合に、ネットワークファイルエラーが発生するというもの。実際に発生するエラーの例は、以下の通り。
- Microsoft Officeファイルを開くと、読み取り専用で開かれる
- ファイルをコピーできない
- ファイルまたはネットワークパスが存在しなくなる
- ネットワークパスが、どのネットワークプロバイダーからも受け付けられない
- エクスプローラからファイルを選択できても、ファイルを指定して検索することができない
- いくつかのファイルが壊れている
また、このほかのエラーも発生する可能性があるという。
原因は、Windows 2000とWindows XP SP1のSMB (サーバーメッセージブロック) 署名に互換性がないため。従ってデフォルト設定では、ドメインコントローラーとの間でファイルのコピーをする場合にのみ、この問題が発生する。しかし、サーバーにポリシー設定を適用するかレジストリキーを設定した場合には、サーバーとのファイルのコピーをする際でもこの問題が発生することがあるという。
解決には、マイクロソフトが既に提供している修正プログラム「329170」を適用するか、SMB署名を無効にする方法が挙げられる。SMB署名を無効にするためには、既定のドメインコントローラポリシー設定を「無効」に設定する必要がある。詳細な手順は、マイクロソフトのWebサイト上にて説明されているので、設定変更が必要な場合は参照されたい。
(2003/1/15)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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