【ソフトウェア】
~“乙葉”を採用したCMを1,000回以上放映して、2大ブランドに挑戦デジターボ、“女性に強い”アンチウイルスソフト「ウイルスドクター」を発表■URL
株式会社デジターボは20日、中国売り上げ1位のアンチウイルスソフトを日本向けに改良したアンチウイルスソフト「ウイルスドクター」を4月4日より発売すると発表した。OSは、Windows 98/Me/2000/XPに対応し、定価は4,980円となる。 「ウイルスドクター」は、中国で7年連続シェア1位を誇る北京江民新科技術有限公司のアンチウイルスソフト「KV」シリーズを日本向けにローカライズした製品だ。ローカライズに伴い、インターフェイスを女性デザイナーが完全にデザインしなおし、“ユーザビリティ”に重点を置いて強化した。また、「清潔、簡単、きれい」をキーワードに“女性に強いアンチウイルス”というイメージを打ち立てていくという。 機能面では、女性や子供などのライトユーザーでも簡単に操作することができる簡易インターフェイスで構成される「イージーモード」と、ファイル別やキャッシュ単位など目的別に検索できる「エキスパートモード」が用意されている。ウイルススキャンは、北京江民新科技術有限公司が今までに蓄積した6万種類のウイルス定義ファイルを元に、メインブートセクターに対しても行なわれる。新種のウイルスは、日本と中国のウイルスラボで研究しており、最新のウイルス定義ファイルや新たに開発されたウイルス検索エンジンは、日本に設置された配信サーバーより随時提供される。 このソフトの特徴は、未知のウイルスに対してAI(人工知能)が推測して対応する「AIブロック」機能を搭載している点だ。これは、ウイルスと疑わしき行動を行なうプログラムをAIが察知して、対策を行なうというもの。既存のアンチウイルスソフトでは、「ヒューリスティック技術」を用いて未知のウイルスに対応することが多いが、AIを用いて未知のウイルス対策を行なうのは珍しい。 この他にも、不正侵入検知などを行なう「パーソナルファイアウォール」機能や、検知・除去のほかに壊れたファイルの修復を行なう「ファイル修復」機能などを搭載している。 デジターボ社長の小坂崇気氏は、「女性や小学生などでは、まだまだ『アンチウイルスソフトって何?』という話が出てくる。このソフトでは、デザインやユーザービリティに力を入れることによって、このようなユーザーに訴求していきたい。その後は、北京江民新科技術有限公司が発売している企業向けアンチウイルスソフトなども発売していく予定だ」と語った。 また、同席した北京江民新科技術有限公司の董事長(CEO)王江民氏は、「このソフトは欧米で開発されたアンチウイルスソフトと異なり、中国で開発されたソフトなのでアジアのウイルスに強い。アジアに含まれる日本においても、強力な検知能力を発揮できるだろう」と自信をみせた。
(2003/1/20) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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