【実験】
~ODNやDIONなどのISPで2月1日よりモニターを募集
イー・アクセス、IPv4/IPv6デュアルスタックの実験サービスを開始
■URL
http://www.eaccess.net/company/press/2003/030121.html
http://www.odn.ne.jp/infoodn/v6adsl/index.html
http://www.kddi.com/release/2003/0121/index.html
イー・アクセス株式会社は21日、ODNやDIONなどの提携ISPと共同で、IPv4/IPv6のデュアルスタックの実験サービスを開始すると発表した。ODNは2月1日から、DIONは準備が整い次第募集を開始する。
この実験サービスは、1本のADSL回線上で、IPv4とIPv6を同時に独立して利用できる「IPv4/v6デュアルスタックサービス」を検証するもの。デュアルスタック方式は、トンネル方式(IPv4上にIPv6を通す方式)と比較すると、設定が簡単なことや固定のIPv4アドレスが不要などの利点がある。
イー・アクセスではデュアルスタック方式を採用した理由について、現在進められているIPv6の標準化のなかでデュアルスタック方式が標準方式の有力候補であることや、IPv4のネットワークが当分存続する可能性が高く、現時点ではIPv6特有の有効なアプリケーションが少ないことなどを挙げている。
実験では、IPv4/v6デュアルスタック対応のルータをユーザー宅に設置するだけでデュアルスタック環境が実現する。デュアルスタック方式では、ユーザー宅内の機器に固定のIPv6アドレスをプラグ&プレイで付与することができるため、P2P型アプリケーションや情報家電の利用方法が広がるという。なお、デュアルスタック対応ルータの提供方法は、ISPによって異なる。
ODNが21日発表した内容によると、ODNでは申し込み受付を2月1日から6月30日までの5カ月間で100人を目処に募集を行なう。実験期間は2月1日から8月31日までの7カ月間で、その期間中、IPv6に対応したブロードバンドルータ「YAMAHA RT56v」を無償で貸し出すという。なお、詳細な情報は2月1日に発表される予定。
イー・アクセスは今回の実験趣旨について、「今回の実証実験によって、当社ではディアルスタック方式を実装した設備の技術面の課題を検討したい。IPv6の普及には、IPv6対応コンテンツの充実が不可欠だが、ISPがIPv6対応の独自コンテンツを提供することなどを期待している」と語った。
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(2003/1/21)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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