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BINDの開発で知られるISCのPaul Vixie氏が来日

■URL
http://www.isc.org/

今回の来日でVixie氏は、慶應義塾大学SFC研究所を訪れ学生を対象に講演したほか、Mルートサーバーのオペレータらとディスカッションも行なったという

 ISC(Internet Software Consortium)の創始者であり、DNSサーバー「BIND」の開発に長年携わっているPaul Vixie氏が来日。東京都内で21日、DNSのオペレータなどを対象とした講演会が日本ネットワークインフォメーションセンターの主催により行なわれ、BINDの開発方針やISCの活動内容が説明された。

 まず、ISCがリリースした「BIND 8」「BIND 9」の2つのバージョンのうち、BIND 8については近く開発を終了する。ただし、IPv6 transportへのサポートだけは追加する予定だという。

 一方、「いいソフトだが、とても遅い」(Vixie氏)というBIND 9については今年後半にかけて再開発を行ない、パフォーマンスの向上を図る。現在、ユニプロセッサー環境ではBIND 8の50%程度のパフォーマンスしか発揮されていないとしており、これを少なくとも80%に向上させる。また、ルートサーバーにおけるIPv6への対応で求められる機能についても引き続き開発を継続するとしている。

 なお、Vixie氏はこれまでISCのチェアマンという肩書だったが、今月からは専任のプレジデントにも就任。最低でも今後1年間は務めるとしており、組織の拡張にも着手する。まずはDNSの情報共有・分析センターを発足させ、各国のオペレータと連携してDDoS攻撃などを取り締まれるような体制作りに取り組みたいという。

(2003/1/21)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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