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~“Agentレス”によって低コストや導入の容易さを実現

BMCソフトウェア、エントリーレベルの監視製品「PATROL Express」を発売

■URL
http://www.bmc.com/ja_JP/press/nr2003/0122.html

説明を行なうBMCソフトウェアの
藤野 雅俊社長

 BMCソフトウェア株式会社は22日、サーバーやルータなどのパフォーマンスやアベイラビリティのリモート監視に特化した製品「PATROL Express」を4月より発売開始すると発表した。ライセンス価格は、229万2,000円から。

 PATROL Expressは、同社の管理ソリューション「PATROL」のベースとなる製品として、監視機能に特化して低コストや導入の容易さを実現した製品。特徴は、監視対象の機器で監視や復旧を行なうアプリケーション「Agent」を導入する必要のない「Agentレス」な点だ。これによって、対象機器のOSなどの環境に依存することなく、幅広い機器を監視することができる。また、対象機器の設定変更等を行なわないで導入可能なため、導入コストや導入時間を削減できる利点がある。監視する際のプロトコルには独自の軽いプロトコルを利用しているため、10Mbpsの回線の場合でトラフィックの1%以下、100Mbpsの回線の場合では0.1%以下のトラフィックを消費するだけで監視ができるという。この製品だけではサーバー等の修復や復旧はできないものの、「PATROL」との連携機能を有しているため拡張性は高いという。

 具体的な監視方法は、監視対象機器のあるサイトに設置した「Remote Service Monitor(RSM)サーバー」が監視データを収集し、監視拠点のポータルサイトである「Service Integration Portal(SIP)」に送信、SIPがそのデータを基にレポートの作成・表示を行なう。SIPはファイアウォールの外に設置するため、RSMサーバーや監視対象機器との通信はファイアウォールを通過できるXMLを用いて行なう。

 監視対象は、ルータやスイッチなどのネットワーク機器、HTTPやPort、FTPなどのWebサービス関連、UNIXやWindowsなどのOS関連、OracleやSQL Serverなどのアプリケーション関連となる。これらの対象に関して、サーバーのUP/DOWN監視やルータやOS、アプリケーションなどのリモートサービス監視を行ない、可用性レポートやMean Time To Repair(MTTR:復旧までの時間)レポートなどを報告する。

 BMCソフトウェア社長の藤野 雅俊氏は、「現在の監視・管理ソリューション市場は、ニーズが大きく二極化している。大規模で詳細なレポート能力を求める大企業等と、コスト面から大規模には導入できないものの『まず導入したい』という中小企業等だ。この製品は、『まず導入したい』というニーズに応えるエントリーモデルだ。管理者が一人しかいない企業などでは、コスト面や運用面で喜ばれるのではないだろうか」と語った。

「PATROL Express」の画面イメージ。赤く表示されているのが、問題のあるサーバーで、緑で表示されているのが、正常稼動しているサーバー 「PATROL Express」の画面イメージ。可用性レポートを表示している
「PATROL Express」のサービス提供イメージ 「PATROL Express」で監視対象機器のCPU使用率などを表示しているところ

(2003/1/22)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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