【レポート】
ニフティ、「ホームページグランプリ2002」授賞式を開催■URL ニフティ株式会社は25日、2002年12月に結果発表した個人ホームページコンテスト「@niftyホームページグランプリ2002」(以下、ホームページグランプリ)の授賞式を開催した。授賞式にはグランプリを受賞した岡枝佳葉氏など各賞受賞者に目録等が授与された。 ニフティの「ホームページグランプリ」は、個人で開設しているWebサイトを対象にして行なわれるコンテストで、1998年から始まり今回で5回目となる。2002年度の応募総数は、2001年度の3,058件の約1.6倍の4,842件となった。また、応募者の年齢層も下は小学生から上は70歳以上まで広がっているという。今年の特徴は、グランプリや準グランプリなどのほかに、11のテーマ毎に優秀作品を選出する「@niftyチャネル賞」が追加されたことだ。 授賞式では、ニフティ常務取締役土肥健一氏が今年の応募作品の傾向について、「ADSLの普及により、ブロードバンドを意識した作品が増えた。その他にも、文化や時代を意識したものが増えているようだ」と解説した。ここからは、主要受賞作と受賞者の声を紹介する。 準グランプリ「インターネットマガジン賞」を受賞したのは「キノミキノママ」。ここは、国境を超えて文化・芸術作品を創造しようというプロジェクトのサイトで、写真、詩、音楽を組み合わせた作品が数多く掲載されている。写真を日本人が撮影し、詩をチベット人が作詩し、カンボジア人が音をつけるというグローバルな展開が魅力だ。このプロジェクトの立案者youme.氏は、「インターネットの環境が整っていないカンボジアの地域などのアーティストに作品を発表する場を与えようと思ったのが、始まりだった。今後もこのサイトを通じて、多くの人に作品を発表していきたい」と今後の抱負を語った。 続いての準グランプリ「ヤフー・インターネット・ガイド賞」を受賞したのは「たびそら~ユーラシア大陸一周旅行記~」。このサイトは、管理人の三井昌志氏が2001年に10カ月かけてユーラシア大陸を一周した際の旅行記が掲載されている。各地で撮影された写真が心を惹きつける。三井昌志氏は、「このサイトは、読者に“旅の空気”を感じられることを目指して作成したものだ。この“Webサイト”というバーチャルな空間を通じて、“実際にその地へ出かける”というリアルな行動に換えてほしい。自分の旅行は既に終わっているが、サイト更新はまだ半分だ。これからは、この受賞を励みに残りの半分を手掛けていきたい」と喜びを述べた。 最後にグランプリを受賞した「えぼまく倶楽部」。「えぼまく倶楽部」は、『猫による、猫のためのサイト』という視点で書かれている月刊のネットマガジン。最新の1月号では、猫からみた人間の不思議に関する特集ページや、グランプリ賞金の使い道などが掲載されている。デザインもさることながら、文章力や企画力に脱帽させられる。管理人岡枝佳葉氏は受賞に際して、「変わらない日常のなか、不安に駆られることもあったが、Webを作成するようになってからふとした生活の素晴らしさを再発見した。また、周りからも応援されているので、今後も頑張っていきたい」と語った。
(2003/1/27) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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