【業界動向】
NTT東西、タイプ2のADSL回線について
接続料金値下げを申請
■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0301/030127.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0301/030127.html
NTT東日本および西日本は、電話回線を共有しないタイプ2のADSL回線について、接続料金を値下げする認可申請を総務省に行なった。また、この新料金を実現するためのシステム開発費用を追加の接続料金として適用する。
今回の申請は、一般加入電話の施設負担金を必要としないサービスについて認可することが適当という情報通信審議会の2002年1月31日の答申を受けたもの。NTT東西はこの答申を受け、2002年2月12日より7万2,000円の施設設置負担金を必要としない代わり、電話回線使用料に640円を加算することで一般加入電話が利用できる「加入電話・ライトプラン」を開始している。
ADSL事業者向けのタイプ2接続料金は従来まで施設負担設置金相当額を含んだ料金設定となっていたが、今回の申請ではこの相当額を除いた新料金を設置。NTT東日本では1回線につき1,690円から1,187円、NTT西日本では1回線につき1,803円から1,303円に引き下げるという(ともにスペクトル管理区分が第1群の場合)。この料金はADSL事業者が負担するものだが、総務省の認可を受けて実際に接続料金が引き下げられた場合、ユーザーの料金が値下げされる可能性も考えられる。新料金は総務省の認可を受け次第、2003年度の接続料金として適用される予定。
なお、NTT東西では新料金を実現するためのシステム開発費を接続料金に加算する。加算される料金はタイプ1、タイプ2に関わらずNTT東日本が1回線につき4.9円、NTT西日本が6.1円。この加算料金はシステム開発費用が確定後、事業者の実績回線数により全額清算する仕組みで、適用は2003年秋頃となる見込み。開発費用によっては上記料金が変更になる可能性もあるという。これによりタイプ1のADSL回線については接続料金が実質値上げとなり、こちらもADSL事業者によってはユーザーが支払う利用料金に含まれる可能性もある。
(2003/1/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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