【業界動向】
沖電気とNEC
企業向けIP電話システム普及に向けて提携
■URL
http://www.oki.com/jp/
http://www.nec.co.jp/
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木内和宣NECネットワークス執行役員国内事業本部長(右)と沖電気の浅井裕執行役員IPソリューションカンパニープレジデント(左) |
沖電気工業とNECは28日、IP電話システム機器事業において提携することで合意したと発表した。企業向けのVoIP機器について相互接続検証を共同で行ないながら、IP電話システムの普及を図る。
従来から2社ではそれぞれVoIPに対応したPBXやゲートウェイなど企業向けのIP電話システムを開発・販売しているが、普及に向けては端末間やセンター装置間の相互接続性が確立される必要があり、「NECが1社で、あるいは沖電気が1社で進めようとして簡単に行く世界ではない」(木内和宣NECネットワークス執行役員国内事業本部長)と判断。すでに沖電気が開設している「IP電話普及推進センタ」の運営にNECも参加し、相互接続性の検証や音声品質の評価のほか、SIPプロトコルのインターフェイス実装規約の統一、次世代IP電話用アプリケーションプラットフォームの開発、VoIP認定技術者の育成などに共同で取り組むことにした。VoIP関連製品の相互供給も行なうという。
富士キメラ総研のレポートによると、2004年度には国内のIP電話システム機器市場が940億円規模になるとしており、このうちの約3分の2にあたる650億円を2社で獲得することを目指す。ただし、今回の提携は「(IP電話システムを)普及させるのがメインの目的」(沖電気の浅井裕執行役員IPソリューションカンパニープレジデント)だとして、VoIP機器ベンダー他社に対しても「オープンでやっていく」(同)方針だという。
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(2003/1/28)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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