【決算】
SCN、第3四半期の業績発表。ブロードバンド会員数は37万人に
■URL
http://www.so-net.ne.jp/
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SCN社長の山本泉二氏 |
So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、2002年度第3四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比15.2%増の99億3,300万円、営業利益は7,600万円、経常利益は1,700万円の赤字、純利益は2億100万円となり、12月末現在の会員数は229万人。そのうち、ADSLやFTTHなどのブロードバンド会員は37万人となった。
ブロードバンド会員は、前年同期に比べ26万人の大幅増加を記録、売上や営業利益が伸びていることを強調した。また、純利益が2億100万円となった理由について、ソネット・ビィメディアとの合併により、法人税等調整額で3億100万円の費用の戻し入れをしたためだという。
さらに、第3四半期の決算発表に合わせて、通期の連結業績見通しを修正した。当初400億円を見込んでいた売上は390億円に修正され、So-net会員数も当初の256万人から232万人に下方修正した。
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2002年第3四半期業績 |
SCN社長の山本泉二氏はブロードバンド会員数について「今年度、50万とか100万会員と言っていたが、今は45万会員を見込んでいる」とブロードバンド会員についても下方修正したことを明らかにした。また、全体的な会員数についても「ダイヤルアップからブロードバンドへの動きが大きいので、全体で3万増えればいい」とし、新規加入の増加よりも既存会員のブロードバンド移行へ期待を寄せている考えを示した。
SCNは第4四半期で、IP電話のSo-netフォンの本サービス、MVMO方式によるPHSパケット通信サービスの「bitWarp」を提供開始するほか、ブロードバンドAVルータ「HN-RT1」の販売も予定している。短期的な会員増加ではなく、長期的にメリットをある売上施策をとり、他社との競争についても「ある程度の対応をしながら長期的な施策を打つ」(山本氏)とした。会員獲得などの販促施策を積極的に行なっていくため、第4四半期は赤字を見込んでいることも明らかにした。
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(2003/1/28)
[Reported by 正田 拓也]
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