【業界動向】
Xiph.orgに可逆圧縮コーデックのFLACプロジェクトが参加
■URL
http://www.xiph.org/ogg/flac.html
http://flac.sourceforge.net/
オープンソースの音声圧縮技術「Vorbis」を開発するXiph.orgは29日、可逆圧縮コーデックプロジェクトの「FLAC」(Free Lossless Audio Codec)が同団体に参加したと発表した。
Xiph.orgのオーディオフォーマット「Ogg Vorbis」は、音声データを圧縮すると情報が減るためにデータを元に戻すことができない。一方FLACは、圧縮後のデータを元に戻すことができる。可逆圧縮コーデックは、一時的にデータを保存するときのHDD容量を減らすために用いられたり、圧縮フォーマットを頻繁に変えたりするユーザーに使われる。
Xiph.orgでは独自に、「Squish」という可逆圧縮フォーマットの開発を行なっていたが、FLACがオープンソースプロジェクトとしてすでに全く同じことを成し遂げていたため、Xiph.orgから参加を求めたもの。FLACは最近、バージョン1.1.0をリリースして高い評価を得ている。
FLACがXiph.orgに参加することによって、Xiph.orgの保有しているすべてのソースコードを利用できるだけでなく、Xiph.orgの資金を含めたさまざまなリソースを利用できるようになった。今後、FLACのメーリングリストとWebサイトが、Xiph.orgのサーバーに移される予定だ。
(2003/1/30)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
|