～セキュリティ面を強化し、S/MIMEやIMAP4も搭載

ジャストシステム、メールボックスやアドレス帳を暗号化できるメールソフト

■URL
http://www.justsystem.co.jp/news/2003f/news/j02041.html
http://www.justsystem.co.jp/shuriken/pro3/

「Shuriken Pro3」

　株式会社ジャストシステムは4日、セキュリティ面を強化したメールソフト「Shuriken Pro3（以下、Shuriken3）」を3月20日より発売すると発表した。OSは、Windows 98/Me/2000（SP2～）/NT 4.0（SP6a～）/XPに対応する。価格は、通常版が5,800円、ダウンロード版が3,500円、バージョンアップ版が2,500円となる。

　Shuriken3の特徴は、S/MIMEやIMAP4への対応や、メールフォルダーなどの暗号化など、さまざまなセキュリティ強化を図ったことだ。「Nimda」のようにメールをプレビューしただけで感染してしまうウイルスにも対応している。

　S/MIMEは、メールの改ざんやなりすましを避けるために、メールに電子署名と暗号化対策を施すというもの。IMAP4は、メールのタイトルだけ取り出して受信してから、選択したメールのみを受信できるプロトコルだ。サーバー上でメールボックスを一元的に管理できるため、複数のPCを利用している際に便利な機能となる。

　そのほか、メールフォルダー・アドレス帳暗号化機能やプレビュー禁止機能も搭載している。メールフォルダー・アドレス帳暗号化機能は、メールを保存するフォルダーやアドレス帳を暗号化することにより、改ざんなどを防ぐ機能だ。アドレス帳を暗号化することにより、万が一ウイルスに感染してしまった際でも、ウイルスがアドレス帳を参照できないため、ウイルスの拡散を防ぐことができるという。

　プレビュー禁止機能は、ウイルスに感染したメールを受信した際に、メール本文を表示することなく削除することができる機能だ。また、Shuriken3ではHTMLメールも表示する際に、Internet Explorerのコンポーネントを利用せず、独自の「ジャストビュー」を利用しているため、IEの脆弱性を利用してプレビューしただけで感染する「Nimda」のようなウイルスでも感染する可能性が低いという。このほかに、ドイツ語やフランス語などの外国語対応や、メール送信時の宛先ミスを未然に防ぐ確認機能なども新たに追加された。

　ジャストシステムは、「昨今ウイルス感染のほとんどがメール経由によるものだ。被害を広げないためにも、セキュリティを強化したメールソフトを利用することが重要だろう」と語った。

(2003/2/4)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]