【セキュリティ】
新発見の脆弱性の数は昨年比81.5%増加~米Symantec調査結果
■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/030204.html
http://enterprisesecurity.symantec.com/content.cfm?articleid=1539
Symantecは3日、サイバーセキュリティに関する最新のトレンドを分析した報告書「Internet Security Threat Report」を発表した。ソフトに発見された脆弱性の数が昨年に比べて大幅に増加していることが記されており、最近のウイルス攻撃被害と相まって注目を集めそうだ。
この報告書によると、サイバー攻撃に関連する活動は全般的に減少し、減少率は2002年の後半で6%だった。かつて大きな被害を与えたCode Redのような複合的な攻撃手法は、最近ではOpaservなどに見られたが、それほど大きな被害を与えなかったことも報告している。
一方、2002年には2,524の新しい脆弱性がさまざまなソフトで発見された。この数字は、2001年に比べて81.5%増加したことになる。Symantecでは、今後、複合的な攻撃がインターネットコミュニティにとって最も大きなリスクとなると考えている。
脆弱性の質についても言及している。脆弱性を利用して実際に攻撃を仕掛けるための難易度は、この1年間でそれほど変化していないとしている。新たに発見された脆弱性の60%は、これまでにすでに攻撃コードが広く流布しているか、攻撃コードを必要としないため、容易に攻撃可能だ。残りの40%は、新たな攻撃コードを必要とする脆弱性だが、そのうち2002年中に攻撃コードが入手できたのは23.7%にとどまった。これは2001年の段階で30%だったのに比べて減少している。
(2003/2/4)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
|