【イベントレポート】
~ITソリューション展「NET&COM 2003」が幕張メッセで開幕ソニー、ポータブルファイルサーバー「FSV-PGX1」を展示■URL
日経BP社は5日、幕張メッセにてITソリューション展「NET&COM 2003」を開幕した。「NET&COM 2003」のテーマは「実践! ブロードバンドで企業革新」となっており、展示会場では「Net Securityゾーン」や「Net Solutionゾーン」など4つのエリアに分けてさまざまな製品やサービスが紹介されている。開催期間は7日までの3日間で、入場は2,000円。ここでは、ソニーマーケティングのブースで展示されていたポータブルファイルサーバー「FSV-PGX1(以下、FG1)」を紹介する。 FG1は、4日に発表された新製品で、20GBのHDDとIEEE 802.11b準拠の無線LANアクセスポイント機能を搭載し、持ち運びが可能なファイルサーバーだ。無線LAN機能はIEEE 802.11bに準拠しており、最大11Mbpsでの通信が可能だ。DHCPサーバー機能をサポートしているほか、頻繁に利用するネットワーク設定をネットワークモードとして6種類まで記憶させることができる。また、別売のクレードル「FSVA-CR1」を装着することで、10BASE-T/100BASE-TX有線LANとの併用も可能となっている。 FG1は、本体にLinux OSを搭載しており、NFSやCIFS、ftpなどのプロトコルをサポートしている。このためファイル共有機能では、WindowsやLinux/UNIXなどの複数のOSから同時アクセスが可能となっている。 セキュリティ面では、起動時/セットアップ変更時のパスワード認証などに加えて、無線LAN接続時のMACアドレス認証や有線LAN接続時のIPアドレス認証も行なうことが可能だ。また、ファイル共有時のセキュリティ機能として、WEPの64/128bitにも対応している。 ただし、外出時の利用には電源の問題がある。FG1の本体には、UPS(無停電電源装置)専用のバッテリーしか内蔵していないため、使用時には常にAC電源をコンセントに挿して利用する必要があるからだ。従って、オフィスや電源利用が可能なホットスポットなど、電源が確保できる状況でなければ利用できない。 ソニーマーケティングは、「電源の問題などは、今後の課題として認識している。FG1は、真のユビキタス環境を実現するための一つのツールとして発表したものだ。バイオなどと併用することによって、真価を発揮するだろう。今後は、さらに充実したユビキタス環境の実現に向けて製品を提供していきたい」と語った。
(2003/2/5) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
|