【IP電話】
NTT Com、IP電話サービス「OCN.Phone」正式サービスを3月1日開始■URL NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、現在試験サービス中のOCN会員向けIP電話サービス「OCN.Phone」を3月1日から正式サービスとして提供すると発表した。会員間は無料、国内は3分8円で通話できるほか、国際電話にも対応する。月額料金は380円で、別途モデムやTAのレンタル料が必要になる。 OCN.Phoneは試験サービスを2002年12月10日に開始、2003年1月29日には提携プロバイダーと相互接続の共同実証実験を実施している。NTT Comではこれらの試験の中で実施したサービスの検証状況を踏まえ、3月1日より正式サービスを開始するという。 OCN.Phoneの通話料金は国内が全国一律3分8円、国際電話の料金は相手国によって異なり、アメリカへの通話は1分9円、韓国へは1分30円。また、OCN.Phoneの会員同士であれば無料で通話できるほか、NTT ComのVoIP基盤ネットワークを採用したプロバイダーとも無料通話が可能。ただし、無料通話が可能なのはあくまでNTT Comを採用したサービスのみで、他事業者の回線を採用したIP電話サービスとの相互接続はできない。また、119や110といった特別番号、携帯電話・PHSへの通話はOCN.Phoneの対象外のため通常の電話回線に迂回され、ユーザーが加入する電話会社の通話料金が必要となる。 サービスの対象はOCN ADSLサービス8M/12M(A)、OCN ADSLアクセス「フレッツ」プランに加入、電話回線を共用するタイプ1のADSLユーザーで、試験サービスと比較して12Mタイプ以外のユーザーも申し込みが可能になった。また、OCN ADSLアクセス「フレッツ」プランの場合は速度による制限も行なわれず、1.5Mタイプのユーザーも利用できるという。 月額料金は380円で、OCN.Phoneの開通月は無料で利用できるほか、試験サービスから継続して利用するユーザーもサービス開始月の3月は無料となる。機器のレンタル料はアッカユーザー用のVoIP機能内蔵モデムが月額780円、フレッツユーザー向けのTAが月額380円。VoIP機能内蔵モデムの場合、すでにモデムをレンタルしているユーザーは従来のモデムレンタル料500円が必要なくなるため、差額280円の追加となるが、TAはモデムに接続して利用するため、380円がそのまま追加料金となる。なお、NTT東日本および西日本が3月より提供を予定しているIP電話対応端末についても準備が整い次第対応する予定だという。 OCN.Phoneの正式サービス開始にあたって、2月7日から2月28日まで先行申し込みを受け付ける。先行申し込みでは正式サービスの継続を条件とし、試験サービスと同様一般加入電話および会員間の通話を無料で利用できる。ただし、OCN ADSLサービス8Mユーザーの申し込みは3月1日からとなる。なお、OCN.Phoneの試験サービスでは国際電話に対応していないため、利用の際には通常の電話料金が必要となる。 ◎関連記事 (2003/2/5) [Reported by 甲斐 祐樹] |
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