【業界動向】
Microsoft、.Net関連技術で特許出願 特許化で囲い込みか
■URL
http://appft1.uspto.gov/netacgi/nph-Parser? Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=/netahtml/PTO/srchnum.html &r=1&f=G&l=50&s1='20030028685'.PGNR.&OS=DN/20030028685&RS=DN/20030028685
米Microsoftはこのほど、.NETに関する技術で特許出願していたことが明らかになった。これは、米国特許商標庁が6日、同技術に関する米国特許出願の公開公報2003-0028695を公開したことから明らかになったもの。出願時のクレーム(権利の内容)が特許となれば、例えば、API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)の技術や、XMLの処理技術、複数のソースからのデータ管理など、.NETで必要な種々の技術が独占されることになる。
ソフトウェアに関する技術は従来であれば著作権での保護を求める傾向があったが、現在では特許で保護というのは業界の常識。例えば、IBMなども、2002年の米国特許件数で堂々の1位。IBMの特許は従来であればハード系のものが多かったが現在はソフト系のものも増加しているという。マイクロソフトもまた同様に、自社技術を特許で保護するという戦略を採っている。特に、イニシアティブをとって推進する.NETのような技術であれば、自社で独占するという戦略も当然といえる。
基幹技術に関する特許戦略は不明な点が多い。完全に独占するとネット上で使用されなくなり、別の技術に取って代わられる可能性も高い。そうした中で、IBMは2002年に電子商取引に関する自社の特許技術を一部開放すると発表して話題になったことは記憶に新しいところだ。
いずれにせよ、.NET技術を利用して事業を展開するライバル(?)他社は、Microsoftの特許戦略を見極める必要が出てきそうだ。
(2003/2/13)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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