国際レコード産業連盟、ネット向けの音楽データ識別コード「GRid」を発表

■URL
http://www.ifpi.org/site-content/press/20030210.html
http://www.ifpi.org/grid/
http://www.ifpi.org/grid/grid-faq.html

　国際レコード産業連盟（IFPI）は10日、インターネット向けの新しい音楽データ識別システム「The Global Release Identifier（GRid）」を発表した。

　GRidは正規のオンライン音楽市場を活性化させるために開発されたもので、主に米国で発売されているCDを識別するための規格「UPC（Universal Product Codes）」の電子バージョンといえるもの。GRidが交付された音楽データには、アルバムやシングルの識別はもちろんのこと、配信元や権利状況なども含まれており、3,000万種類以上の異なる番号を振ることができるように設計されているという。

　IFPIは、GRidは既存のUPCやInternational Standard Recording Code（ISRC）に取って代わるものではなく、共存して利用できるように設計したとしている。従って、著作権保持者は、既存のUPCを付与した上で、さらにネット配信用にGRidも利用するというような形となるとIFPIは予測している。

　GRidは、正規のオンライン音楽配信サイトや音楽ソフト販売サイトなら誰でも取得できる。Gridの交付を希望する事業者は、年間の利用料を支払って利用する形式となる。

(2003/2/13)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]